建設国保の入社手続き|順番と期限を5ステップで

建設国保の入社手続き 順番と期限を5ステップで 経理の日常
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おけい
おけい
こんにちは、建設業で経理・総務をしているおけいです。私の会社は健康保険が東京土建の建設国保なので、新しい人が入ると、組合の手続きも私がしています。じつは最初のころ、やり方がわからずに二重で申請してしまい、年金事務所から連絡が来たことがあります。協会けんぽの会社とは手順も用紙も違うので、迷うのは当然なんですよね。今回は、入社のときに「どこへ・何を・いつまでに」出すのかを順番に整理しました。

🔍 先に結論

  • 建設国保の人は、協会けんぽ用の資格取得届ではなく、「適用除外承認申請書」と「厚生年金の資格取得届」が1枚になった用紙を使います
  • 順番は「組合の支部 → 年金事務所 → 組合の支部」。年金事務所へ出す前に、組合の証明が必要です
  • 期限は、年金事務所への用紙が入社日から14日以内、雇用保険は翌月10日までです
  • 期限に間に合いそうにないときは、自分で判断せず、早めに組合と年金事務所へ相談しましょう

建設国保の会社の入社手続きは、窓口が3つある

協会けんぽの会社なら、健康保険と厚生年金の入社手続きは年金事務所への届出1つで済みます。建設国保の会社は、組合の支部・年金事務所・ハローワークの3か所に分かれます。

入社手続きの窓口 組合の支部・年金事務所・ハローワーク
窓口やること期限の目安
東京土建の支部組合と国保への加入、適用除外承認申請書への組合の証明入社が決まったらすぐ連絡
年金事務所適用除外承認申請書・厚生年金の資格取得届(1枚の用紙)入社日から14日以内(1枚の用紙なので期限も1つ)
ハローワーク雇用保険の資格取得届入社した月の翌月10日まで
東京土建の支部承認の書類を支部の案内に従って出す → 資格確認書などが交付される年金事務所で承認されたら

労災保険は会社単位で加入しているので、人が入るたびの届出はありません。

入社手続きでつまずく3つの理由

理由1:協会けんぽの会社と、使う用紙が違う

ネットで「入社手続き」と調べると、ほとんどが協会けんぽの会社向けの説明です。そこでは「健康保険・厚生年金保険被保険者資格取得届」を出すと書かれています。

建設国保の人に使うのは、日本年金機構の「健康保険被保険者適用除外承認申請書」と「厚生年金保険被保険者資格取得届」が1枚になった用紙です。健康保険は建設国保に入るので、年金事務所で取得するのは厚生年金だけになります。

建設国保の会社は、手順も用紙も協会けんぽとは別ものです。一般向けの説明をそのまま当てはめないことが、いちばんの予防策です。

理由2:年金事務所より先に、組合の証明が要る

適用除外承認申請書には組合の証明欄があり、組合の理事長が「この人は組合員です」と証明します。組合の証明がないまま年金事務所へ持って行っても、手続きは進みません。

理由3:期限が窓口ごとに違う

年金事務所への用紙は14日以内、雇用保険は翌月10日までです。協会けんぽの会社の「5日以内」とも違います。期限が2種類あるので、カレンダーに書いておかないと抜けやすくなります。

じむねこ
じむねこ
入社日が決まったら、その日から数えた期限を先にカレンダーへ書いちゃおう!あとは順番どおりに進めるだけだよ^^

そもそも「法人なのに建設国保に入れるのはなぜ?」「適用除外って何?」という仕組みは、前回の記事で解説しています。

\ 適用除外の意味と、建設国保+厚生年金になる理由 /

建設国保+厚生年金の仕組みを読む

建設国保の入社手続き5ステップ

東京土建の案内をもとに、順番どおりに並べました。

入社手続きの流れ 支部へ連絡から承認後の提出まで

ステップ1:入社が決まったら、組合の支部へ連絡する

まず支部へ「新しく人を雇う」と伝えます。必要な書類は支部が案内してくれます。建設国保に入るには、母体の東京土建一般労働組合の組合員になることが前提です。組合への加入と国保への加入を、一緒に申し込みます。

ステップ2:本人から書類を集める

東京土建国保の案内に載っている主な書類は、次のとおりです。

  • 国保の加入申込書など、組合の書類(支部で受け取る)
  • 世帯全員の住民票(3か月以内のもの)
  • 前に入っていた健康保険をやめた日がわかる書類(資格喪失証明書など)
  • マイナンバーの番号確認と本人確認の書類
  • 建設業で働いていることがわかる書類(働き方によって違うので支部に確認)
  • 健康保険適用除外承認申請書(法人に雇われる人)

集めるのに時間がかかりやすいのは、前の保険をやめた日がわかる書類です。前の会社から届くのを待つこともあるので、入社前に本人へ伝えておくと安心です。家族も建設国保に入る場合は、家族の分の手続きも支部に確認しましょう。

ステップ3:組合の証明を受ける

書類を支部へ出し、適用除外承認申請書に組合の証明をもらいます。用紙の「国保組合記載欄」には、組合の資格を取った日が入ります。会社に雇われて入る人の場合、その日は雇われた日です。

ステップ4:年金事務所へ出す

組合の証明が入った用紙を、会社を管轄する年金事務所へ出します。期限は、入社した日から14日以内です。協会けんぽの会社の資格取得届は5日以内ですが、建設国保の人が使うこの用紙について、日本年金機構は「事実発生日から14日以内」と案内しています。組合の証明が出たら、すぐに出しましょう。

日本年金機構は2026年10月から届書の様式を変えています。用紙は、日本年金機構のホームページから最新のものを使いましょう。

ステップ5:承認されたら支部へ出す

年金事務所で承認されたら、承認の書類(承認証など)を支部の案内に従って出します。そのあと、本人用の「資格確認書」や「資格情報のお知らせ」が交付されます。マイナ保険証の利用登録をしている人は、マイナンバーカードで病院にかかれます。届くまでの日数は、支部に確かめておきましょう。

この5ステップとは別に、雇用保険の資格取得届を、入社した月の翌月10日までにハローワークへ出します。こちらは協会けんぽの会社と同じ手続きです。

けいりん
けいりん
組合の証明 → 年金事務所、の順番だけは入れかえないでね!ここが逆になると、二度手間になりやすいよ^^

保険料の天引きは、給与ソフトの設定も忘れずに

建設国保の保険料は、協会けんぽのように会社と本人で半分ずつ払う仕組みではありません。私の会社では、建設国保の保険料は本人の負担で、給料から天引きしています。

給料から天引きする場合、給与ソフトの設定に注意が必要です。協会けんぽのように「標準報酬月額×料率」で計算させると、金額が合いません。建設国保の保険料は、定額の控除として登録します。厚生年金と雇用保険は、ほかの会社と同じく給料から計算します。

なお、建設国保の保険料は、法律で天引きが認められている社会保険料とは扱いが違います。給料から引くには、従業員の代表と書面で取り決め(賃金控除の労使協定)を結んでおく必要があります。

給料から引くお金のイメージ 厚生年金と雇用保険は給料から計算、建設国保は定額

建設国保の保険料は、組合が年度ごとに決めます。年齢などによっても変わるので、年度が替わったら金額を確かめて、給与ソフトの控除額を直しましょう。

期限に間に合わないとき・迷ったとき

適用除外の承認申請が14日を過ぎると、遅れた理由を書いた書類(遅延理由書)を付けることになります。認められるのは、天災、事業主の入院、組合の証明や書類の郵送に日数がかかった場合など、会社の責任ではない事情に限られます。理由は具体的に書きます。

間に合わなかった場合にどう扱われるかは、事情によって変わります。間に合いそうにないと気づいた時点で、組合の支部と年金事務所へ相談しましょう。自分だけで判断して後回しにするのが、いちばん困る結果につながります。

次のようなときも、先に支部へ確認しておくと安心です。

  • 前の保険をやめた日と入社日のあいだが空いている
  • 前の会社で協会けんぽや健保組合に入っていた
  • 家族も一緒に建設国保に入る

まとめ:入社日が決まったら、まず支部へ連絡

建設国保の会社の入社手続きは、次の順番で進めます。

  1. 組合の支部へ連絡する
  2. 本人から書類を集める
  3. 組合の証明を受ける
  4. 年金事務所へ出す(入社日から14日以内)
  5. 承認されたら支部へ出す

これとは別に、雇用保険は翌月10日までにハローワークへ出します。

私も最初は、二重に申請して年金事務所から連絡をもらいました。用紙と順番がわかってしまえば、毎回同じ流れです。入社が決まった日に支部へ1本電話を入れることが、いちばんの近道です。

次に人を雇う予定があるなら、この5ステップを印刷して、入社手続きのファイルの一番上に入れておいてください。

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※この記事は2026年10月時点の公的資料(日本年金機構、東京土建国民健康保険組合、東京土建一般労働組合、厚生労働省・ハローワーク)をもとにしています。手続きの細かな条件や必要書類は、加入している組合の支部や年金事務所で確認してください。