レンタル倉庫を法人で3つ借りて分かったメリット・デメリット

レンタル倉庫を法人で借りて分かったメリット・デメリットを紹介する記事のアイキャッチ。屋外の金属コンテナ倉庫と作業者のイラスト 事業とお金の管理
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おけい
おけい
こんにちは、建設業7年目のおけいです。私の会社は、屋外のレンタル倉庫(コンテナ倉庫)を3つ借りています。社内の会議では「倉庫をどうするか」がよく議題にあがります。事務の私は、1つ減らしたい派です。

🔍 先に結論

  • よい点は、夜でも材料を取りに行けて、急な対応に間に合うことです。夜間工事で材料が違っていたとき、倉庫に取りに行けて助かりました
  • 困る点は、在庫管理の手間、「余ったら倉庫へ」で発注がゆるみやすいこと、屋外コンテナの雨漏りの3つです
  • 倉庫を持つなら、「置く物」「記録の仕方」「発注は予算書の数量で」の3つを先に決めておくのがおすすめです

私の会社のレンタル倉庫3つの使い分け

私の会社は内装の工事をしています。借りている倉庫は、どれも屋外に置かれたコンテナ倉庫です。

倉庫置いているもの
道具倉庫(1つ)現場で使う道具
材料倉庫(2つ)軽量鉄骨やボードの残り、ビス・ボンドなどの副資材(主な材料と一緒に使う細かい材料)

材料倉庫の中身は、会社の帳簿では「材料貯蔵品」として管理しています。まだ工事に使っていない材料を、会社の財産として帳簿に載せたものです。在庫管理表を作っているのは私で、数字の修正も私の担当です。

レンタル倉庫を法人で借りるメリット|夜でも材料を取りに行ける

屋外コンテナのレンタル倉庫は、24時間出し入れできるところがよくあります(会社や場所によって違います)。

私の会社では、夜間工事の最中に材料が違っていたことがありました。そのときは、急いで倉庫へ取りに行って対応しました。夜でも開けられる倉庫に、同じ材料が置いてあったからできたことです。

材料を注文すると、届くまでに時間がかかります。倉庫に在庫があれば、注文を待たずにその場で持ち出せます。社内の会議で現場から「倉庫が減ると、緊急時に対応できなくなる」という声が出るのも、このためです。

じむねこ
じむねこ
現場が倉庫を残したいのは、わがままじゃなくて「いざというときの保険」なんだね。事務の側も、まずここを分かっておこう^^
レンタル倉庫のメリット(夜でも取りに行ける・急な対応に間に合う)とデメリット(在庫管理の手間・発注のゆるみ・雨漏りでさび)を左右に並べた図

レンタル倉庫のデメリット|借りてから困ったこと3つ

1.在庫管理が手間で、帳簿と実物が合わなくなる

事務にとっていちばん大きいのが、この手間です。倉庫の材料は、入れた数・持ち出した数を記録しないと、帳簿の数字と実物がずれていきます。

私の会社では、決算前の棚卸(倉庫の材料を数えること)を3人で約2日かけて行います。それでも毎年、帳簿と実物の数は合いません。2026年10月の棚卸でも帳簿と実際の数量に差があり、帳簿を直す作業に、今も時間がかかっています。

以前は、同じ材料を倉庫の在庫にも工事の原価にも入れてしまい、決算のあとで二重計上(同じ材料を帳簿に2回入れること)に気づいたこともありました。棚卸の段取りやこの失敗談は「建設業の期末棚卸|倉庫の材料を数えて金額にする」にまとめています。

2.「余ったら倉庫に置けばいい」で、発注がゆるみやすい

置き場所があると、材料を多めに頼んでも困りません。そのぶん、発注に歯止めがかかりにくくなります。

私の会社でも、材料が大量に余ったことがあります。原因は、工事の予算書(実行予算書)をもとに数量を決めるのではなく、職人さんに言われた数をそのまま発注していたことでした。

余った材料を倉庫に入れても、次の現場で使える保証はありません。使われないまま置いておけば、そのぶんのお金が倉庫の中で止まっているのと同じです。

3.屋外コンテナは雨漏りで材料がさびることがある

屋外に置かれたコンテナは、雨や湿気の影響を受けやすいです。私の会社の倉庫でも雨漏りがあり、中の材料がさびてしまいました。雨漏りは、その後修理してもらいました。

軽量鉄骨などの金属の材料は、さびると使えなくなります。雨漏りに気づくのが遅れるほど、使えない材料が増えます。倉庫に行ったときは、天井や床に濡れたあとがないかも見ておくと安心です。

けいりん
けいりん
倉庫の材料は、帳簿の上では会社の財産だよ!さびて使えなくなったら、そのぶん財産が減ったことになるから、見つけたら事務にも知らせてね^^

倉庫を減らすかどうかは、会議でよく議題になる

私の会社では、倉庫の話が会議でよく議題にあがります。出てくる意見は、だいたい次の3つです。

論点出てくる意見
事務の意見無駄を省きたいので、倉庫を減らしたい
現場の意見倉庫が減ると、緊急時に対応できなくなる
減らしたときの困りごと余った材料の置き場所がなくなる

どの意見も、間違ってはいません。今のところ、結論は「3つとも、このまま」です。それでも私は、無駄を省くために、倉庫を1つ減らしたいと考えています。

見直すときは、倉庫ごとに4つを並べてみてください。「置いている物」「急ぎで取り出した場面」「毎月の費用」「減らしたら中身をどこへ移すか」です。事務と現場の意見を、同じ表の上で比べやすくなります。

じむねこ
じむねこ
「減らすか、残すか」だけで話すと、平行線になりやすいよ。「倉庫に何を置くか」から話すと、事務も現場も意見を出しやすくなるね^^

倉庫を持つなら先に決めたい3つのルール

新しく借りるときも、今ある倉庫を見直すときも、次の3つを決めておくと、事務と現場の両方が困りにくくなります。

倉庫を持つ前に決めたい3つのルール(置く物を決める・記録の仕方を決める・発注は予算書の数量で)を並べた図

1.倉庫に置く物を決める

「急な対応で使う材料」「よく使う副資材」など、倉庫に置く物の範囲を先に決めます。決めていないと、倉庫は「とりあえず置き場」になります。余った材料をどこまで戻すかも、ここで決めておきましょう。

2.入れた・出したの記録の仕方を決める

倉庫に入れたとき、持ち出したときに、誰がどこに書くかを決めます。書く項目は、次の6つを基本にします。記録を始める日に、倉庫ごとの在庫を一度数えておくと、記録の上での残りの数を出せます。

日付/倉庫名/材料名・規格/入れた数・出した数(本・箱などの単位も)/使った工事名/書いた人

記録がないと、棚卸のたびに「なぜ合わないのか」を追うことになります。使った工事名まで書いておけば、どの現場で使った材料かが後から分かります。工事ごとの原価にも振り分けやすくなります。倉庫の材料を工事に使ったときの帳簿のつけ方は「建設業の材料費の仕訳|現場直送と倉庫保管で変わる科目と流れ」で解説しています。

3.発注は予算書の数量をもとにする

3つの中で、いちばん大事なのがこのルールです。私の会社で材料が大量に余った原因が、ここでした。発注の数量は、職人さんの「これくらい」ではなく、実行予算書の数量をもとに決めましょう。現場の都合で増やすときは、理由と数量を書き残してから頼むと、あとで追えます。倉庫を持つことと、発注を予算書どおりにすることはセットです。

実行予算書がまだない会社は、「実行予算書の作り方と続けるコツ【無料Excel】」から始めてみてください。登録不要の無料Excelテンプレートで、まず1現場から試せます。

せきさんくん
せきさんくん
職人さんに数を聞くのは悪くないぞ!でも、頼む前に予算書の数量と見比べるんだ!「なんとなく多め」が積み重なると、倉庫がいっぱいになるんだ!

レンタル倉庫を法人で契約する前に確認したいこと

倉庫の会社によって、条件は大きく違います。契約する前に、少なくとも次の点は公式サイトや窓口で確かめておきましょう。

  • 置けない物:塗料などの燃えやすい物や重い物は、置けないことがあります
  • 出し入れできる時間:24時間かどうか。場所によって違うこともあります
  • 費用と解約の条件:申込時・更新時・解約時にかかるお金、最短で何か月から借りられるか
  • 法人契約の書類と支払い方法:会社名で契約するときに必要な書類、毎月の支払い方
  • 雨漏り・湿気への対応:通気の仕組みがあるか、雨漏りしたときにどこへ連絡するか
  • トラックを横付けできるか:倉庫の前で材料を積み下ろしできるか
  • 中の物の補償:盗難や水濡れが補償の対象か、上限はいくらか。場所を借りる契約では補償がないこともあるので、その場合は会社の保険で補えるかも確かめます

私の会社が借りているのは別の会社の倉庫ですが、確認の例として、屋外コンテナを扱い、条件を公式サイトで公開しているスペースプラスの案内をまとめました(公式サイトの「よくある質問」より・2026年10月24日に確認)。

項目公式サイトの案内
出し入れの時間基本的に24時間自由(場所によって異なる。早朝・深夜は近隣への配慮が必要)
最短の利用期間利用開始月を含む2か月
申込時・更新時の費用申込時に契約事務手数料(月額賃料の1か月分・下限5,000円税込)。翌年以降は更新手数料5,500円(税込)
解約申し出た月の翌月末で解約。解約手数料5,500円(税込)
置けない物(一部)シンナー・塗料などの引火性の物、重量物、湿気やにおいを出す物 など
法人契約できる(登記事項証明書などが必要)
毎月の支払い登録した銀行口座から自動引き落とし。賃料のほかに毎月の手数料(300〜330円・税込)がかかる
湿気(屋外型コンテナ)通気口あり。必要に応じて除湿剤などを使う

建設資材を置くなら、「置けない物」の確認がいちばん大事です。私の会社の材料倉庫には、軽量鉄骨やボードの残り、ボンドを置いています。スペースプラスの案内には、「重量物」が何kgからかの基準は書かれていませんでした。ボードの束や軽量鉄骨が置けるか、シンナーなどの溶剤を含むボンドが「引火性の物」に当たらないかは、申し込む前に窓口へ具体的に伝えて確かめてください。

毎月の料金は、地域や店舗、広さによって違います。表の条件も変わることがあります。近くの空きと料金、最新の条件は、申し込む前に公式サイトで確かめてください。

\ 屋外コンテナと屋内トランクルームを見てみる /

スペースプラスの公式サイトを見る

ボード・軽量鉄骨・ボンドなどを置くなら、申し込む前に置けるかを問い合わせましょう

レンタル倉庫の勘定科目は?倉庫代と中の材料は別に考える

事業で使うレンタル倉庫の毎月の料金は、会社の経費になります。勘定科目(帳簿で使う項目名)は、「地代家賃」を使うのが一般的です。会社によっては「賃借料」を使うこともあります。どの科目にするかを決めたら、毎年同じ科目を使い続けることが大切です。迷ったら、顧問の税理士に確認しましょう。

私の会社では、倉庫代は特定の工事の原価ではなく、会社全体にかかる費用(販売費及び一般管理費)として処理しています。

事務として気をつけたいのは、倉庫代より倉庫の中にある材料です。倉庫代は経費ですが、中の材料はまだ使っていない会社の財産です。決算のときに倉庫に残り、まだどの工事にも使っていない材料は、在庫(材料貯蔵品)として数えて帳簿に載せます。すでに工事に使った材料は、その工事の原価に入れます。工事が完成していなければ、完成前の工事の費用(未成工事支出金)として残します。同じ材料を両方に入れないよう、区分に迷ったら税理士に確認しましょう。倉庫が増えるほど、この作業も増えます。

レンタル倉庫が向いている会社・向いていない会社

私の体験から考えると、向き不向きは次のように分かれます。

向いている会社向いていない会社
夜間工事や急な手直しがある材料はほぼ現場に直接届けてもらっている
急ぎで使う材料が決まっている入れた・出したを記録する人を決められない
在庫を記録する人と方法を決められる余った材料の置き場がほしいだけ

「余った材料の置き場がほしいだけ」なら、先に発注の仕方を見直すほうが近道だと思います。倉庫は、置く物と記録の仕方が決まって、はじめて役に立ちます。

まとめ:倉庫は「何を置くか」を決めてから借りる

夜でも出し入れできるレンタル倉庫は、急な対応の強い味方です。その一方で、在庫管理の手間、発注のゆるみ、雨漏りといった困りごともついてきます。

私の会社は、今も3つ借りています。新しく借りるときも、今ある倉庫を見直すときも、まず倉庫の中身を一覧にして、「何を置くか」「どう記録するか」を決めてみてください。事務と現場の話が、かみ合いやすくなります。

\ 置く物が決まったら、近くの倉庫を探してみる /

スペースプラスの公式サイトを見る

申し込む前に、置きたい物が「置けない物」に当たらないか確認しましょう