建設業の材料費仕訳を解説!購入から工事完成までの流れ

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おけい
おけい
材料費の仕訳って、購入時と工事完成時で勘定科目が変わるんですよね?毎回どの科目を使えばいいか迷っちゃいます!
けいりん
けいりん
建設業の材料費は「購入→保管→工事投入→完成」の流れで仕訳が変わるよ!順番に整理していこう^^

建設業の経理で悩みやすいのが、材料費の仕訳です。

一般的な会社とは違い、建設業では材料を「工事に投入するまで資産として管理」するため、仕訳が複数ステップに分かれます。

私自身も経理担当になりたての頃、材料を購入したときに何の科目を使えばいいのか分からず、先輩に何度も確認していました。

この記事では、材料費の購入から工事完成までの仕訳の流れを、場面ごとに具体的な数字を使って解説します。

🔍 先に結論

  • 材料費の仕訳は購入→保管→工事投入→完成の流れで勘定科目が変わる
  • 残材(使い残し)の処理と消費税の扱いも流れの中で押さえる
  • 失敗しないための3つのポイントと実務の工夫も紹介

この記事でわかること

kensetsu zairyouhi shiwake

建設業の材料費とは?一般業種との違い

建設業の材料費仕訳フロー(購入から工事完成まで)

建設業の材料費は、工事に使用するコンクリート・鉄筋・木材・電線などの費用を指します。

一般的な製造業と似ていますが、工事ごとに原価を把握するという点が建設業ならではの特徴です。

区分内容
材料費コンクリート・鉄筋・木材・電線など工事に直接使う材料
購入時の科目材料貯蔵品(資産)または未成工事支出金(資産)
工事完成後完成工事原価に振り替え
せきさんくん
せきさんくん
材料費は「どの工事に使ったか」を必ず記録することが大事だ!工事原価の正確な把握につながるよ!

材料購入時の仕訳

材料を購入した時点では、まだ工事に使用していないため、「材料貯蔵品」または「未成工事支出金」として資産計上します。

ケース①:購入時に特定の工事が決まっている場合

koji genka kamoku

すでにどの工事に使うか決まっている材料は、購入時点から「未成工事支出金」で処理できます。

借方金額貸方金額
未成工事支出金500,000円買掛金500,000円

例:A工事用の鉄筋を50万円分購入した場合

ケース②:倉庫に入庫して後から工事に使う場合

どの工事に使うか決まっていない材料(倉庫保管分)は、「材料貯蔵品」として資産計上します。

借方金額貸方金額
材料貯蔵品300,000円買掛金300,000円
けいりん
けいりん
購入時に工事が決まっているなら「未成工事支出金」、倉庫保管なら「材料貯蔵品」が基本だよ!会社のルールで統一してね^^

材料を工事に投入した時の仕訳

倉庫から材料を工事現場に出庫した時点で、「材料貯蔵品」から「未成工事支出金」に振り替えます。

工事に材料を投入した時点で原価が発生する、というイメージです。

借方金額貸方金額
未成工事支出金300,000円材料貯蔵品300,000円

例:倉庫から300万円分の材料をA工事に出庫した場合

せきさんくん
せきさんくん
出庫伝票や出庫記録を必ず残しておこう!どの工事にいくら使ったか、後で追えるようにするのが大事だ!

工事完成時の仕訳

daichou 5items

工事が完成・引き渡しが完了した時点で、「未成工事支出金」に積み上がったすべての原価を「完成工事原価」に振り替えます。

借方金額貸方金額
完成工事原価800,000円未成工事支出金800,000円

この仕訳で、工事原価が損益計算書に計上され、利益が確定します。

残材(使い残し)が出た場合の処理

工事が完成しても材料が余った場合は、残材を「材料貯蔵品」に戻す仕訳が必要です。

借方金額貸方金額
材料貯蔵品50,000円未成工事支出金50,000円

例:A工事から5万円分の材料が残った場合

けいりん
けいりん
残材の戻し入れを忘れると工事原価が過大になるよ!完成時に必ず残材チェックしてね^^

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材料費の仕訳フロー まとめ

ここまでの流れを整理すると、以下のようになります。

タイミング借方貸方
①材料購入(倉庫保管)材料貯蔵品買掛金
②工事現場へ出庫未成工事支出金材料貯蔵品
③工事完成・引き渡し完成工事原価未成工事支出金
④残材の戻し入れ材料貯蔵品未成工事支出金

材料費管理で失敗しないための3つのポイント

ポイント①:工事番号を必ず紐づける

genka 3step flow

材料を購入・出庫する際は、工事番号を必ず記録しましょう。

複数の工事が同時進行している場合、どの工事にいくら使ったか分からなくなるのが一番のミスです。

ポイント②:月次で棚卸しを実施する

倉庫の材料は月次で棚卸しを行い、帳簿残高と実際の残高を照合します。

帳簿と実際が合っているか確認する習慣が、決算時のトラブルを防ぎます。

ポイント③:廃棄・損傷が出たら別途処理する

材料が廃棄・損傷した場合は、「材料廃棄損」として費用処理が必要です。

借方金額貸方金額
材料廃棄損20,000円材料貯蔵品20,000円
せきさんくん
せきさんくん
廃棄・損傷は必ず証拠(写真・廃棄記録)を残しておこう!税務調査でも確認されるポイントだよ!

材料費管理で気をつけるべき消費税の処理

材料を購入する際の消費税処理で注意が必要なポイントをまとめます。

ケース消費税区分注意点
資材購入(インボイス登録業者から)課税仕入れ(10%)インボイスの受領と保管が必要
資材購入(インボイス未登録業者から)仕入税額控除に制限あり2023年10月以降は経過措置を確認
輸入材料の購入輸入消費税(税関で納付)輸入消費税は仕入税額控除の対象
けいりん
けいりん
材料の仕入先がインボイス登録しているかどうか、必ず確認してから発注しようね!未登録業者からの仕入れは消費税の控除に影響するよ^^

私自身も材料費の管理で一番手間取ったのが「現場に直送された材料の把握」です。現場担当者が直接注文して納品を受けるケースでは、経理に情報が届くのが遅れがちです。現場と経理の情報共有ルールを決めておくことがとても重要です。

材料費の管理をスムーズにする実務の工夫

gaichu kyuyo kijun

材料費の仕訳で最も大変なのは「どの工事に使ったか」を把握することです。現場担当者が直接業者に発注するケースでは、納品書が経理に届かないまま材料が消費されることがあります。

この問題を解決するために、当社では発注書に工事番号を必ず記入するルールにし、納品書にも工事番号を手書きで記入してもらっています。経理にとって「どの工事の材料費か」が一目でわかるようになり、入力効率と正確性が大きく改善しました。

材料の管理レベルを上げることは、工事原価の精度向上に直結します。見積りで計画した材料費と実際の材料費を比較することで、次の見積り精度が上がり、会社全体の利益率改善につながります。

建設業の材料費仕訳をマスターすることは、工事原価管理の第一歩です。「購入→現場投入→完成振替」の流れを意識して日々の仕訳を積み上げることで、決算時の工事原価計算が正確に行えるようになります。材料費の管理精度を高めることが、見積りの精度向上と利益率の改善につながります。

まとめ:材料費の仕訳は「流れ」で覚えよう

建設業の材料費仕訳は、購入→出庫→完成という流れに沿って仕訳が変わります。

この流れを頭に入れておくだけで、現場でも迷わずに対応できます。

けいりん
けいりん
材料費の管理は、会計ソフトを使うとグッと楽になるよ!建設業に特化した機能があるものを選ぶのがおすすめ^^

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