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「工事台帳を作ろうとしているけど、どんな項目が必要で、どう管理すればいいかわからない…」


今回の記事でわかること
- 工事台帳に必要な5つの基本項目
- Excelでのシンプルな工事台帳の作り方
- 材料費・労務費・外注費・経費の記録方法
- 工事台帳と会計仕訳の連動方法
- 工事台帳管理でよくある失敗と対策

🔍 先に結論
- 工事台帳はExcelで十分作れる
- 押さえるべきは5つの基本項目——これで工事別の原価管理ができる
- 材料費・労務費・外注費・経費の費目別の記録方法を解説
- 工事台帳管理でよくある失敗と対策も紹介
工事台帳とは何か・なぜ必要か
工事台帳とは、工事ごとの収益(売上)と費用(原価)を記録・管理するための帳票です。建設業では複数の工事を同時に受注・施工することが多く、「どの工事がいくら儲かっているか」「赤字になっている工事はないか」を把握するために工事台帳が必要です。
会計ソフトの仕訳だけでは、会社全体の損益は把握できても工事別の採算は見えにくいです。工事台帳を整備することで、工事別の粗利率・コスト超過の早期発見・次の工事の見積もり精度向上などが実現できます。私が経理を担当した7年間で、工事台帳の整備が工事採算管理に最も大きな効果をもたらしたと実感しています。工事台帳がない会社は、どの工事で利益を出しているかが見えていない状態で経営しているようなものです。

工事台帳に必要な5つの基本項目
工事台帳に最低限含めるべき項目を確認しましょう。まず工事基本情報として、工事番号・工事名・発注者名・工事場所・工期(開始日〜完成予定日)・担当者名を記録します。工事番号は社内で一意に管理するためのコードで、仕訳の補助科目にも同じ番号を使うと会計との連動が容易になります。
次に請負金額(契約金額と消費税の内訳)、工事原価予算(材料費・労務費・外注費・経費の費目別予算額)、工事原価実績(費目別の実際発生額と累計)、収支状況(請負金額−工事原価実績=粗利益額と粗利率)の4つを記録します。予算と実績を並べて表示することで、コスト超過を早期に発見できます。


Excelでのシンプルな工事台帳の作り方
ExcelでのT工事台帳は、1工事につき1シート(または1行)で管理する方法が基本です。シート形式は工事1件ごとに詳細を記録できて見やすく、行形式は複数工事を一覧で比較しやすい特長があります。小規模な会社ではシート形式、受注件数が多い会社では行形式の一覧表が便利です。
シート形式の台帳では、上部に工事基本情報(工事番号・工事名・発注者・工期など)を配置し、中央部に費目別の「予算・実績・差異」を縦に並べます。下部には粗利益・粗利率を自動計算する数式を設定します。実績欄には月次で発生した金額を都度入力するか、会計ソフトのデータをコピーして貼り付けます。
私の会社では当初シート形式で管理していましたが、受注件数が年間50件を超えたあたりで一覧表形式に切り替えました。工事番号・工事名・請負金額・材料費・労務費・外注費・経費・粗利益・粗利率を列に持つ一覧表にすることで、全工事の採算状況を一画面で把握できるようになりました。

費目別の記録方法
材料費は、材料の発注書・納品書・請求書をもとに記録します。工事別に「何の材料を・いつ・いくら購入したか」を材料受払台帳と連動して記録します。月末に棚卸を実施し、未使用の残材は材料費から除いて資産計上することも忘れずに行いましょう。
労務費は、各作業員の工事別就業時間をもとに計算します。日々の作業日報(工事番号・就業時間の記録)を集計して、月次で工事別の労務費を算出します。社会保険料の会社負担分も忘れずに含めることが重要です。
外注費は、下請け業者からの請求書をもとに記録します。工事ごとに「どの外注先に・何の工事を・いくらで発注したか」を記録し、検収(工事完了確認)後に台帳に反映します。前払いがある場合は前払い額と精算後の最終金額を区分して記録します。
経費は、現場で発生した交通費・重機燃料費・現場消耗品・仮設費用・保険料などを記録します。現場の経費精算書と連動させて、工事番号ごとに集計します。

工事台帳管理でよくある失敗と対策
最もよくある失敗が台帳の更新が月末にまとめて行われてしまう問題です。月末に一気に入力すると、コスト超過に気づくのが遅れます。できれば週次・少なくとも月2回のペースで更新し、「予算vs実績」の差異を早期に把握する習慣を作ることが大切です。
次によくあるのが工事番号の記載漏れによる費用の未計上です。領収書や請求書に工事番号が書かれていないと、どの工事の原価に計上すべきかが不明になります。経費精算書・発注書・請求書すべてに工事番号の記載を必須化するルールを社内で徹底しましょう。
また竣工後の台帳更新忘れも問題です。工事が完成・引き渡し後、残代金の入金・外注費の最終精算・材料の残材戻しなどが発生します。これらが台帳に反映されないと、最終的な工事採算が正確に把握できません。工事完了チェックリストを作成し、台帳の最終更新を完了確認項目に含めておくと良いでしょう。
工事台帳管理のポイント まとめ
- 工事台帳には工事基本情報・請負金額・費目別予算・実績・粗利益を記録
- ExcelのシートまたはT一覧表形式で工事別に管理する
- 予算vs実績の比較で、コスト超過を早期に発見する
- 費目別(材料・労務・外注・経費)に工事番号を必須記載でルール化
- 工事完了後の残代金入金・最終精算まで台帳を更新して完結させる
工事台帳を整備することで、工事別の採算が「見える化」され、経営判断の精度が大幅に向上します。会計ソフトとの連動で台帳管理を効率化したい方には、建設業対応のクラウド会計がおすすめです。
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