工事原価の勘定科目一覧!材料費・労務費・外注費・経費の使い分け

工事原価科目のアイキャッチ画像 会計ソフト(弥生/マネーフォワード)
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おけい
おけい
工事の費用をどの勘定科目に入れればいいかいつも迷います。材料費・外注費・経費の区別が特に分かりにくくて…
せきさんくん
せきさんくん
工事原価の勘定科目は4区分が基本だよ!どの費用がどの科目に入るか、一覧で整理しておこう!

建設業の仕訳で迷いやすいのが、工事原価の勘定科目の使い分けです。

「これは材料費?経費?」「外注費と労務費はどう違う?」という疑問は、経理担当なら誰もが一度は悩むポイントです。

この記事では、工事原価の4区分と代表的な勘定科目を一覧表でまとめます。手元に置いておける「科目早見表」としてぜひ活用してください。

この記事でわかること

koji genka kamoku

🔍 先に結論

  • 工事原価の勘定科目は材料費・労務費・外注費・経費の4区分で整理する
  • 迷ったら「その工事に直接ひもづくか」で工事原価か販管費かを判断
  • 科目設定は一度決めたら変えない(年度間の比較ができなくなるため)
  • 工事別の管理はExcel工事台帳との併用が現実的

工事原価の勘定科目 完全一覧

工事原価の勘定科目早見表

①材料費

勘定科目内容・具体例
材料費コンクリート・鉄筋・木材・電線・配管材など工事に直接使う材料
材料貯蔵品購入済みだが未使用の材料(資産科目)
けいりん
けいりん
材料費は「工事に使ったもの」が対象!倉庫に置きっぱなしは材料貯蔵品(資産)だよ^^

②労務費

koji genka towa
勘定科目内容・具体例
労務費現場作業員(自社雇用)の賃金・給与
賞与現場作業員への賞与
法定福利費(工事原価)現場作業員にかかる社会保険料(会社負担分)

③外注費

勘定科目内容・具体例
外注費一人親方・下請け会社への工事発注費用

外注費は建設業の工事原価の中で最も大きな割合を占めることが多い科目です。インボイス制度への対応(適格請求書の確認)も必須です。

④経費(工事経費)

勘定科目内容・具体例
仮設費足場・仮囲い・現場事務所の設置費用
動力・光熱・水道費現場の電気・ガス・水道費用
機械経費重機・工具のリース・修繕費用
設計費工事設計・図面作成費用
運搬費材料・機械の現場への運搬費用
現場交通費現場への通勤・移動費用
保険料(工事)工事保険・建設工事保険の保険料
雑費(工事)上記に含まれないその他の現場費用
せきさんくん
せきさんくん
経費は「現場でかかった費用」と「本社でかかった費用」を混同しないことが大事!本社の費用は販管費になるよ!

工事原価 vs 販管費の判断基準

「これは工事原価?販管費?」と迷った時は、次の基準で判断します。

判断基準工事原価販管費
発生場所現場・工事に関連本社・営業・管理部門
対象特定工事に紐づく費用会社全体にかかる費用
現場の電気代・足場費用本社の電気代・役員報酬

迷いやすい費用の分類例

koji genka keisan
費用内容分類理由
現場作業員の通勤手当工事原価(労務費)現場従事者に関する費用
事務スタッフの通勤手当販管費本社・管理部門の費用
現場監督の給与工事原価(労務費)または経費工事に従事している場合は工事原価
社長・役員の報酬販管費会社全体の管理費用
工事保険料工事原価(経費)特定工事に紐づく保険
けいりん
けいりん
迷ったら「その費用は特定の工事に紐づいているか?」を自問してみよう!YES なら工事原価、NO なら販管費が基本だよ^^

工事原価の勘定科目別 仕訳例

4つの区分(材料費・労務費・外注費・経費)それぞれについて、具体的な仕訳例を確認しましょう。

材料費の仕訳例

ケース借方金額貸方金額
資材購入時(現場投入)未成工事支出金(材料費)220,000現金・預金220,000
資材購入時(在庫保管)材料貯蔵品220,000現金・預金220,000
在庫から現場に投入未成工事支出金(材料費)150,000材料貯蔵品150,000

外注費の仕訳例

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ケース借方金額貸方金額
外注業者への支払い未成工事支出金(外注費)330,000現金・預金330,000
インボイス未登録業者への支払い未成工事支出金(外注費)300,000(仕入税額控除は制限あり)現金・預金330,000

経費の仕訳例

ケース借方金額貸方金額
現場の電気・水道代未成工事支出金(経費)15,000現金・預金15,000
現場レンタル機器代未成工事支出金(経費)55,000現金・預金55,000
工事保険料未成工事支出金(経費)8,000現金・預金8,000
けいりん
けいりん
材料費・外注費・経費は現場に直結するものを「未成工事支出金」で積み上げていって、完成時に「完成工事原価」に振り替えるのが基本の流れだよ^^

現場別に工事原価を管理する方法

建設業では工事ごとに原価を管理する「個別原価計算」が基本です。会計ソフトで補助科目(工事コード)を設定することで、工事別の原価を把握できます。

じむねこ
じむねこ
工事コードを設定しておくと、どの工事が赤字になりそうかを早期発見できるよ!経営判断に直結する大事な仕組みだよ^^

工事原価の勘定科目設定でよく迷う費用Q&A

gaichu kyuyo kijun

Q:現場監督の給与はどこに入れる?

A:現場専任の監督は「労務費(工事原価)」、複数工事を兼務する監督は「労務費(工事原価)+給与手当(販管費)」に按分します。専任か兼務かを確認して処理しましょう。

Q:現場の駐車場代は工事原価?

A:現場作業員が使用する駐車場代は「工事原価(経費)」、本社スタッフの駐車場代は「販管費」です。現場の付随費用かどうかで判断します。

Q:現場で使う工具・小道具の費用は?

A:1回の購入金額が10万円未満の工具・消耗品は「工事原価(経費・消耗品費)」として計上します。10万円以上で耐用年数が1年以上の場合は固定資産(減価償却)で処理します。

Q:現場と本社の電話代はどう分ける?

A:現場専用の電話(携帯・固定)は「工事原価(経費・通信費)」、本社の電話は「販管費(通信費)」です。共用の場合は使用実態に応じて按分します。

工事原価の勘定科目を正確に設定することは、個別原価計算の基礎です。材料費・労務費・外注費・経費の4区分を明確に理解し、各費用を適切な科目に計上することで、工事ごとの原価を正確に把握できます。

勘定科目の設定で迷ったときの判断基準は「この費用は特定の工事に直接かかった費用か?」です。特定の工事に直接かかった費用は工事原価、複数工事や全社に関わる費用は販管費と考えると整理しやすくなります。

工事原価の勘定科目管理を徹底することで、工事別の損益が明確になり、どの工事が利益を稼いでいるか・どの工事で損失が出ているかが一目でわかります。この情報が経営改善の出発点になります。

工事原価の勘定科目を正確に設定・管理することは、建設業経理の根幹です。迷ったときは「この費用は特定の工事に直接かかったか」を判断基準にすれば、ほとんどのケースで正しく分類できます。

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まとめ:工事原価の勘定科目は4区分で整理

科目に迷ったら「現場に紐づく費用か」を判断の出発点にしてみてください。

せきさんくん
せきさんくん
勘定科目の設定は一度決めたら継続することが大切だ!途中で変えると比較分析ができなくなるよ!

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