建設業の決算仕訳チェックリスト!工事完成・未成工事の処理まとめ

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おけい
おけい
建設業の決算って、普通の会社の決算と何が違うんですか?決算前にやっておかないといけない仕訳チェックリストみたいなものがあれば助かるんですが…
けいりん
けいりん
建設業の決算は、工事ごとの原価精算・未成工事の確認・棚卸しなど特有の作業があるよ!順番に整理していこう^^

建設業の決算は、一般業種と比べて独特の処理が多くあります。

工事完成基準を前提とした場合、決算期末時点で完成している工事・未完成の工事を正確に把握し、それぞれに適切な処理を行うことが決算の核心です。

私が初めて建設業の決算を経験した時、「どの工事が完成済みか・どの工事がまだ進行中か」の整理だけで数日かかりました。事前の準備が決算をスムーズに進める鍵です。

🔍 先に結論

  • 建設業の決算は完成工事と未成工事の区分を正確に把握することから始まる
  • 確認すべきポイントは5つ。決算仕訳チェックリストで漏れを防ぐ
  • 引当金・見越し繰延など決算特有の仕訳と、現場担当者への確認事項も整理

この記事でわかること

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建設業の決算で確認すべき5つのポイント

建設業の決算仕訳チェックリスト5項目

ポイント①:工事完成状況の確認

決算期末時点で「完成・引き渡し済みの工事」と「まだ進行中の工事」を一覧化します。

この分類が全ての処理の出発点になります。工事台帳と現場の状況を突き合わせて確認しましょう。

ポイント②:完成工事原価への振り替え

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完成した工事の未成工事支出金を、完成工事原価に振り替えます。

借方金額貸方金額
完成工事原価○○円未成工事支出金○○円
けいりん
けいりん
完成工事原価への振り替えは、工事ごとに金額を集計して正確に行おう!まとめて処理するのはNG^^

ポイント③:未成工事支出金の残高確認

期末時点で完成していない工事に関する費用は、引き続き「未成工事支出金」として貸借対照表に残します。

工事台帳の残高と帳簿残高を照合し、差異がないことを確認することが重要です。

ポイント④:材料の棚卸し

倉庫や現場に保管されている材料の実地棚卸しを行い、帳簿残高と照合します。

状況仕訳
棚卸差益(実際 > 帳簿)材料貯蔵品 / 雑収入
棚卸差損(実際 < 帳簿)棚卸減耗損 / 材料貯蔵品

ポイント⑤:未成工事受入金の確認

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着手金・中間金として受け取った「未成工事受入金」の残高を確認し、完成した工事分を完成工事高に振り替えます。

借方金額貸方金額
未成工事受入金○○円完成工事高○○円
じむねこ
じむねこ
未成工事受入金の残高が残っていると、完成した工事の売上が正しく計上されないよ!必ず確認してね^^

建設業の決算仕訳チェックリスト

引当金の設定(決算特有の仕訳)

建設業では、決算時に次の引当金を設定することが必要になる場合があります。一般企業にはない建設業特有の引当金も含まれるため、見落とさないよう注意が必要です。

① 工事損失引当金

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工事の見積りを超える損失が発生することが確実・合理的に見込まれる場合、損失見込額を当期に引当金として計上します。

借方科目金額貸方科目金額
工事損失引当金繰入額×××円工事損失引当金×××円

② 完成工事補償引当金

引き渡し済みの工事について、将来の瑕疵担保責任(補修費用)に備えて設定します。完成工事高の一定割合(例:0.2〜0.5%)を毎期積み立てていきます。

借方科目金額貸方科目金額
完成工事補償引当金繰入額×××円完成工事補償引当金×××円
けいりん
けいりん
引当金の設定は「損失を先取りして計上する」考え方だよ。工事損失引当金は損失が確実・合理的に見込まれる場合のみ設定できるから、根拠をしっかり残しておこう^^

見越し・繰延処理(費用の期間対応)

決算では、当期に発生した費用でもまだ支払っていないもの(未払費用)、翌期以降の費用を当期に支払ったもの(前払費用)を適切に処理します。

処理の種類内容借方貸方
未払費用当期発生・未払いの費用(給与・社保等)各費用科目未払費用
前払費用翌期分の費用を当期に支払った分(保険料等)前払費用各費用科目
未収収益当期分収益で未計上のもの未収収益各収益科目
前受収益翌期分収益を当期に受領した分各収益科目前受収益

私が初めて建設業の決算を担当した際、未払社会保険料の見越し計上を忘れて、決算後に税理士から指摘されたことがあります。月次で積み上げておくと決算時に慌てずに済みます。

おけい
おけい
見越し・繰延処理って、毎回忘れそうになります…チェックリストが必要ですね

決算前に現場担当者と確認すべき事項

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建設業の決算は、経理部門だけでは完結しません。現場担当者との情報共有が不可欠です。決算月の1か月前を目処に、以下の事項を現場担当者と確認するようにしましょう。

まず「工事完成状況の確認」として、期末(決算日)までに完成・引き渡しが完了する工事と、完成しない工事を一覧化します。「引き渡し書にサインをもらっているか」を確認し、完成の証拠書類を揃えておきます。

次に「材料の棚卸し状況の確認」として、倉庫や現場に残っている材料の数量・単価を把握します。現場担当者に棚卸しシートを配布し、決算日時点の在庫を数えてもらうことが必要です。

また「外注費の未払い確認」として、決算日までに完了した工事に関して、まだ請求書が届いていない外注業者がいないかを確認します。外注業者に「いつ請求書を送ってもらえるか」を事前に確認しておくと、決算処理がスムーズです。

私が実務で実感していることとして、現場担当者に「決算のために何が必要か」を年初に説明しておくと、期末の連携がスムーズになります。「経理のために協力してほしい理由」を伝えることで、現場との関係が良くなります。

建設業の決算は、一年間の工事実績を正確に数字に反映させる重要な作業です。工事が完成したか・材料の在庫はいくらか・引当金の設定は適切かを一つひとつ確認していくことで、信頼性の高い決算書が完成します。

決算書の数字は、税務申告・銀行融資・経審(経営事項審査)・取引先との与信判断など、多くの場面で活用されます。特に建設業では経審の点数が公共工事の受注に直結するため、決算書の正確性が会社の競争力を左右します。

初めて建設業の決算を担当する方へ:一つひとつの工事について「原価は確定しているか・売上は計上したか・前受金は消えているか」の3点を確認するところから始めましょう。このシンプルな確認が、正確な決算の基礎になります。

建設業の決算処理は、日々の工事台帳管理と月次の仕訳積み上げがあって初めてスムーズに進みます。年に一度の決算時だけ頑張るのではなく、日常業務の精度を高めることが最大の近道です。

建設業の決算は、一年間の工事実績を正確に数字に反映する集大成です。日々の工事台帳管理と月次処理の積み重ねが、スムーズな決算処理への最短ルートです。毎年確実にレベルアップしていきましょう。

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まとめ:決算は工事状況の整理から始まる

建設業の決算は、まず「どの工事が完成したか」を正確に把握することがすべての出発点です。

日ごろから工事台帳を整理し、材料の出庫・棚卸しを月次で行っておくと、決算時の作業量が大幅に減ります。

けいりん
けいりん
決算は準備が9割!日常的な帳簿管理をしっかりしていれば、決算はスムーズに終わるよ^^

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