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🔍 先に結論
- 昇降デスクは全員分そろえなくてもいい。1台を共有するだけでも気分転換の場所になる
- ノートパソコンの事務所なら、パソコンを持って移るだけで立ち作業に切り替えられる
- 「席を変える」こと自体が、集中が切れたときのスイッチになる
- 使う人が限られても大丈夫。使いたい人が使いたいときに使える状態が大事
座りっぱなしの午後、手が止まっていませんか
経理や積算の仕事は、とにかく座っている時間が長いです。
請求書のチェック、仕訳の入力、図面を見ながらの数量拾い。どれも画面と書類に向き合い続ける作業です。私自身、気づけば何時間も同じ姿勢のまま、ということがよくありました。
そうなると、腰や肩が重くなってきます。数字を見ても頭に入らない。同じ行を何度も読み返す。休憩を取ればいいとわかっていても、締め日前はなかなか席を立てません。
「疲れているのに、休むほどではない」。この中途半端な時間が、いちばん効率を落としているのかもしれません。
疲れの正体は「同じ姿勢」と「同じ景色」
集中が続かないのは、やる気の問題ではありません。
原因は大きく2つあると感じています。1つは、体がずっと同じ姿勢でいること。もう1つは、目に入る景色がずっと同じことです。
椅子の高さを変えても、クッションを足しても、座っていることに変わりはありません。席でストレッチをしても、目の前の書類の山はそのままです。
だからこそ、姿勢と場所を一度に変えられる仕組みがあると、頭の切り替えがぐっと楽になります。うちの事務所では、それが昇降デスクでした。
座りっぱなしについては、国の資料でも注意が呼びかけられています。厚生労働省の「健康づくりのための身体活動・運動ガイド2023」には、座りっぱなしの時間が長くなりすぎないよう注意することが、おすすめの1つとして挙げられています。また厚生労働省の「e-ヘルスネット」では、長く座り続けるのを、たとえば30分ごとにこまめに中断することが大切だと紹介されています。
電動昇降デスクを1台だけ入れてわかった3つのこと
うちで使っているのは、ボタンで高さを変えられる電動タイプが1台です。決まった人の机ではなく、空いていれば誰でも使える共有のデスクにしています。1年ほど使ってみてわかったことを3つ紹介します。

①ノートパソコンだから、移動が一瞬で終わる
いちばん大きかったのは、社員のパソコンがノートパソコンだったことです。
パソコンを閉じて持っていき、昇降デスクの上で開く。準備はこれだけです。配線をつなぎ直す手間も、データを移す手間もありません。
デスクトップパソコンだったら、こうはいかなかったと思います。「わざわざ移るのは面倒」と感じた時点で、誰も使わなくなっていたはずです。移動の手間がほぼゼロだから、疲れたときに気軽に立てる。1台の共有でも回っている理由は、ここにあります。
②席を変えると、頭のスイッチが切り替わる
立って作業できること以上に効いていると感じるのが、「場所が変わる」ことです。
自分の席には、処理待ちの書類や付箋がたくさんあります。昇降デスクのほうは、基本的に何も置いていません。目に入るものが減るだけで、目の前の1つの作業に向き合いやすくなります。
集中が切れたときに移動すると、ちょっとした気分転換になります。席に戻ったときも、新しい気持ちで続きに取りかかれる。「立つ」よりも「移る」ことに意味があると、使ってみて気づきました。

③使う人は限られる。それでいい
正直に書くと、社員みんなが毎日使っているわけではありません。よく使う人もいれば、ほとんど使わない人もいます。
最初は「せっかく買ったのに、もったいないかな」と思いました。でも今は、これで十分だと考えています。座っているほうが集中できる人もいるからです。
大事なのは、使いたい人が、使いたいときに、遠慮なく使える状態にしておくこと。使う人が限られているからこそ、1台の共有で取り合いにならずに済んでいる面もあります。
全員分そろえなくていい理由
昇降デスクというと、「全員の机を入れ替えるもの」というイメージがあるかもしれません。でも、小さな会社でいきなり全員分をそろえるのは、費用も場所も大変です。
うちの事務所の場合、1台の共有で困ったことは今のところありません。理由は3つです。
- ずっと立っている人はいない:使うのは疲れたときや気分を変えたいときだけなので、1人が使う時間はそれほど長くない
- ノートパソコンで入れ替わりが簡単:使い終わったらパソコンを持って自席に戻るだけ
- 使う人が限られる:全員が同じ時間に使いたがることがない
まず1台入れて様子を見る。足りなければ増やす。小さく始められるのが、共有方式のいちばんの良さです。

\ 電動昇降デスクを比べてみる /
うちの事務所の昇降デスクは、家具通販の「暮らしのデザイン」で購入した幅140cmの電動タイプ「パブロ2」です。
これから入れる会社へ:置き方と使い方の5つのコツ
1年使ってみて「こうしておくと使いやすい」と感じたポイントをまとめます。

コツ1:コンセントの近くに置く
電動タイプは、デスク本体に電源が必要です。さらに、ノートパソコンの充電もしたくなります。延長コードが通路をまたがないよう、コンセントの近くを選びましょう。
コツ2:机の上には何も置かない
共有デスクに私物や書類が残っていると、次の人が使いにくくなります。気分転換の場所としての良さも薄れてしまいます。「使い終わったら何も残さない」だけは、みんなで守るようにしましょう。
コツ3:予約や時間制限のルールは作らない
「1人30分まで」のようなルールを作ると、使うたびに気を使うことになります。疲れたときにふらっと使えるのが良さなので、ルールは最小限にしておくのがおすすめです。
コツ4:立ちっぱなしにしない
立ち作業は、長く続けすぎると今度は足や腰が疲れます。目的は「立つこと」ではなく、「同じ姿勢を続けないこと」です。疲れたら自分の席に戻って座る。座るのと立つのを行き来するくらいが、ちょうどいいと感じています。
先ほどの厚生労働省の資料も、すすめているのは「ずっと立つこと」ではなく、「座りっぱなしをこまめに中断すること」です。昇降デスクは、そのきっかけを作る道具だと考えるとちょうどいいと思います。
コツ5:「使っていいよ」と声に出して伝える
共有のものは、「勝手に使っていいのかな」と遠慮されがちです。特に新しく入った人は、なかなか自分から使えません。「疲れたら自由に使ってね」と最初に一言伝えておくだけで、使う人の気持ちのハードルが下がります。

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まとめ:1台の昇降デスクが、事務所の「気分転換の場所」になる
昇降デスクは、全員分をそろえなくても役に立ちます。ノートパソコンの事務所なら、1台を共有するだけで、疲れたときや集中が切れたときに移れる場所ができます。
座りっぱなしで手が止まる時間に、少し悩んでいる方。まずは「席を移れる場所を1つ作る」ことから考えてみてはいかがでしょうか。大がかりな改革より、気軽に試せる小さな工夫のほうが長続きします。



