【建設業経理士1級】減価償却4方法を実例で理解

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おけい
おけい
こんにちは、建設業7年目のおけいです。経理と積算を兼任しながら、2026年9月の建設業経理士1級に向けて独学中です。

今回は財務諸表 CHAPTER 3の「減価償却」から、4つの計算方法を整理します。定額法だけ知っていて満足していた過去の自分に読ませたい内容です。

私は半年・毎日2時間の独学で1級建築施工管理技士に1発合格した経験があります。同じ「独学スタイル」で経理士1級もいけると信じて、今日もコツコツやっています。

🔍 先に結論

  • 減価償却の方法は定額法・定率法・級数法・生産高比例法の4つ
  • 定額法=毎期同額定率法=初期に多く、生産高比例法=使用度合いに比例
  • 2007/4/1以降取得は残存価額ゼロ、耐用年数経過時1円まで償却可能

📚 私が使っているテキスト

この記事は、ネットスクール『建設業経理士1級 財務諸表 出題パターンと解き方(パタ解き)』の内容をベースに整理しています。私自身も独学でこの1冊を回しながら、2026年9月13日の試験に向けて準備中です。

🎥 動画講義でも学べます(簿記の教室メイプル)

わたしが独学で活用している「簿記の教室メイプル」の該当講義です。建設業経理士1級 財務諸表 第24回 有形固定資産で減価償却を含む有形固定資産の会計処理が学べます。この記事と合わせて視聴すると理解が深まります。

減価償却とは? なぜ4つも計算方法があるのか

減価償却とは、建物や機械などの固定資産を、使う期間にわたって費用に振り分けていく会計手続きです。100万円のダンプを買った年に全額費用にすると、その期だけ利益が大きく落ち込んでしまう。だから、使う年数で割って毎期少しずつ費用にしましょう、という考え方です。

ここで問題になるのが、「どうやって振り分けるか」です。均等に割るのか、最初に多めに費用化するのか、使った分だけ費用にするのか。資産の性質や使い方によって、ふさわしい割り方が変わります。だから4つの方法が用意されているんです。

じむねこ
じむねこ
試験では「どの方法か」を選ばせる問題と、「実際に計算させる」問題の両方が出るニャ。まずは4方法を一覧で押さえよう!
方法計算式特徴
定額法(取得原価-残存価額) ÷ 耐用年数毎期同額。使用度合いに関わらず一定
定率法期首帳簿価額 × 定率法償却率初期に多く償却、後期に少なくなる
級数法(取得原価-残存価額) × その期の年数逆順÷総年数の和逓減償却。定率法の簡便法的位置づけ
生産高比例法(取得原価-残存価額) × (当期実際生産量 ÷ 総見積生産高)使用度合いに比例。鉱業用資産・自動車等

【定額法】シンプル・毎期同額

定額法は、その名のとおり毎期同じ金額を費用にする方法です。計算式は「(取得原価-残存価額) ÷ 耐用年数」。とにかくシンプルで、初学者が最初に覚えるのもこの方法です。

計算例:取得原価100万円・残存価額ゼロ・耐用年数5年 → 100万円 ÷ 5年 = 毎期 20万円

1年目も5年目も、償却額は同じ20万円。使用状況に関係なく機械的に配分するので、建物のように「毎年ほぼ同じ働きをしてくれる資産」に向いています。

【定率法】加速的償却の代表・建設業でよく使う

定率法は、期首帳簿価額に一定の率をかけて償却額を出す方法です。帳簿価額はどんどん減っていくので、償却額も年々小さくなります。初期に多く、後期に少なく費用化するのが特徴です。

計算例:取得原価100万円・償却率20%と仮定

  • 1年目: 100万円 × 20% = 20万円 → 期末帳簿価額 80万円
  • 2年目: 80万円 × 20% = 16万円 → 期末帳簿価額 64万円
  • 3年目: 64万円 × 20% = 12.8万円 → 期末帳簿価額 51.2万円

建設業では、機械やダンプなど「買った直後にバリバリ働いて、年を追うごとに稼働率が落ちる」タイプの資産に定率法がよく使われます。

せきさんくん
せきさんくん
ちなみに200%定率法っていうのもあるよ!2012年4月1日以降に取得した資産は「定額法の償却率の2倍」で計算するんだ。試験でもたまに顔を出すから覚えておこう。

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【級数法】と【生産高比例法】特殊な計算方法

級数法は、耐用年数の「年数逆順」を分子に、「1〜耐用年数までの和」を分母にして按分する方法です。計算例:取得原価100万円・耐用年数5年で、分母は 1+2+3+4+5 = 15

  • 1年目: 100万円 × 5/15 = 約33.3万円
  • 2年目: 100万円 × 4/15 = 約26.7万円
  • 3年目: 100万円 × 3/15 = 20万円
  • 4年目: 100万円 × 2/15 = 約13.3万円
  • 5年目: 100万円 × 1/15 = 約6.7万円

生産高比例法は、実際に使った量に比例して償却額を計算する方法です。計算式は「(取得原価-残存価額) × (当期実際生産量 ÷ 総見積生産高)」。建設業では走行距離で管理するダンプや、稼働時間で管理する重機に使えます。

建設業でどう使い分ける? 実務目線の選び方

資産の種類採用される方法理由
本社ビル・現場事務所定額法毎年ほぼ同じ働き。使用度合いが均一
機械装置・重機定額法または定率法税務上有利な方法を選ぶ会社が多い
ダンプ・トラック生産高比例法もあり走行距離で管理できる場合
ソフトウェア定額法法定で定額法と決まっている

残存価額の取り扱いは、2007年4月1日を境に大きく変わりました。2007/4/1以降取得: 残存価額はゼロ、耐用年数経過時に備忘価額1円まで償却可能。2007/3/31以前取得: 残存価額は取得原価の10%。

じむねこ
じむねこ
試験問題で「取得日」がわざわざ書いてあったら、この残存価額ルールを聞いている可能性が高いニャ。日付は見落とし厳禁だニャ〜。

まとめ:試験対策のポイント3つ

  • 4方法の計算式をスラスラ書けるようにする:定額法・定率法・級数法・生産高比例法
  • 「どの資産にどの方法」の対応を覚える:建物=定額法、機械=定額 or 定率、鉱業用・走行距離管理=生産高比例法
  • 2007/4/1の残存価額ルールを忘れない:取得日次第で残存価額ゼロ or 10%

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以上、建設業7年目のおけいでした!