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こんにちは、建設業7年目・経理と積算を兼任しているおけいです。
会計ソフトを検索すると必ず出てくる「マネーフォワード クラウド」。個人事業主・IT企業のイメージが強いですが、実は建設業の中小企業や一人親方でも使っている会社は少なくありません。
この記事では、建設業の経理目線でマネーフォワード クラウドが向いている会社・向いていない会社を整理します。
結論から言うと、「工事別の細かい原価管理までソフト任せにしたい」という期待には応えられません。逆に「日々の記帳作業を減らしたい」というニーズにはよく応えてくれます。この期待値のズレを事前に理解しておくことが、後悔しないソフト選びの第一歩です。
会計ソフトの比較記事はたくさんありますが、「工事別の原価管理ができるか」「顧問税理士との相性はどうか」といった建設業ならではの視点で書かれたものは意外と少ないです。この記事では、その視点を中心にお伝えします。
🔍 先に結論
- マネーフォワードは銀行・カード連携の自動仕訳が強み。日々の記帳を効率化したい会社向き
- 建設業特有の工事別原価管理の専用機能はない(これは弥生など他社ソフトも同じ)
- 法人はクラウド会計、一人親方など個人事業主はクラウド確定申告を選ぶ
マネーフォワード クラウドとは?建設業での使われ方

マネーフォワード クラウドは、銀行口座やクレジットカードの明細を自動取得し、AIが仕訳候補を提案してくれるクラウド会計ソフトです。建設業でも、次のような会社で導入が進んでいます。
- 経理担当が兼任で忙しく、記帳の自動化を優先したい会社
- 法人カードでの支払いが多く、明細連携のメリットが大きい会社
- 一人親方・個人事業主で確定申告を効率化したい方
特に経理・総務・積算を兼任しているような会社では、「仕訳を1件ずつ手入力する時間」自体が捻出しづらいのが実情です。自動仕訳で入力の8割を機械に任せられれば、その分の時間を原価管理や書類作成に回せます。
建設業の経理目線で見るメリット・デメリット

メリット
- 銀行・クレジットカード連携の自動仕訳が強い(入力の手間が大きく減る)
- クラウド型で事務所でも自宅でも同じデータにアクセスできる
- 個人事業主向けの確定申告ソフトとの連続性があり、法人成りしても移行しやすい
デメリット(建設業特有の注意点)
はっきり言うと、マネーフォワードにも「工事別の原価管理」専用機能はありません。これは弥生会計Nextなど他の会計ソフトも同様で、クラウド会計ソフト全般に共通する限界です。
- 工事別の原価管理は部門管理やExcel工事台帳との併用が必須
- 完成工事高・未成工事支出金などの建設業特有の勘定科目は自分で科目追加する必要がある
- 他ソフトからの乗り換え時は過去データの移行に手間がかかることがある
この「専用機能がない」という点は、マネーフォワードに限った弱点ではありません。汎用のクラウド会計ソフトを選ぶ以上、工事別管理は別の手段でカバーする、という前提で選定するのが現実的です。

▶ 関連記事:工事台帳の書き方と管理方法【建設業経理の基本】
マネーフォワード vs 弥生会計Next|建設業ならどっちを選ぶ?

会計ソフト選びで悩む方が多いのが、マネーフォワードと弥生の比較です。建設業の視点で簡単に整理します。
| 比較項目 | マネーフォワード クラウド | 弥生会計Next |
|---|---|---|
| 強み | 銀行・カード連携の自動化 | 簿記知識が浅くても使いやすいUI |
| 対応 | 法人・個人事業主どちらもあり | 法人専用(個人は別製品) |
| 税理士対応 | 利用増加中 | シェアが大きく対応しやすい |
| 工事別管理 | 専用機能なし | 専用機能なし |
顧問税理士がどちらのソフトに慣れているかも、建設業では見落とせない選定ポイントです。迷ったら、まず顧問税理士に確認するのがおすすめです。
ソフトを乗り換えると、決算対応も含めて税理士側の作業効率が変わります。慣れていないソフトだと、結果的に税理士報酬が上がるケースもあるため、事前の相談は必須です。
弥生会計Nextの評判・料金は、こちらの記事で詳しく比較しています。
▶ 関連記事:弥生会計Nextの評判・口コミ|建設業の経理で使える?
立場別|マネーフォワードのどのプランを選ぶ?

法人(一人親方以外)はクラウド会計
日々の記帳・請求書発行・決算まで一気通貫で行いたい法人は、マネーフォワード クラウド会計が対象です。銀行連携で仕訳の手間を大きく減らせます。
一人親方・個人事業主はクラウド確定申告
確定申告だけをラクにしたい一人親方・個人事業主の方は、マネーフォワード クラウド確定申告が向いています。青色申告の帳簿作成から確定申告書の作成まで対応しています。
よくある質問(FAQ)
Q1. マネーフォワードは建設業の勘定科目に対応していますか?
完成工事高・未成工事支出金などの建設業特有の科目は、初期設定で科目を追加すれば対応できます。専用のテンプレートがあるわけではないので、顧問税理士と相談しながら設定するのがおすすめです。
Q2. 弥生からマネーフォワードへの乗り換えは大変ですか?
過去の仕訳データの移行には一定の手間がかかります。決算期のタイミングで切り替えると、期の途中でデータが分断されずに済みます。
Q3. 無料プランでも建設業の記帳はできますか?
無料プランは仕訳数などに制限があり、事業用としては早い段階で有料プランへの移行が必要になります。まずは有料プランの無料体験期間で使用感を確かめるのが確実です。

まとめ:マネーフォワードは「記帳の自動化」を優先する建設業向き
マネーフォワード クラウドは、建設業特有の工事別原価管理には対応していませんが、銀行・カード連携による記帳の自動化では強みがあります。
- 法人は「クラウド会計」、一人親方・個人事業主は「クラウド確定申告」
- 工事別の原価管理はExcel工事台帳との併用が前提
- 迷ったら顧問税理士が対応しやすいソフトを優先する
会計ソフト選びに正解はありません。自社の記帳スタイルと、顧問税理士との相性で選ぶのが失敗しないコツです。
迷っているなら、まずは両方の無料体験を試して、実際の入力画面や自動仕訳の精度を比べてみるのが一番確実です。数字だけの比較表よりも、実際に触った感触のほうが選定の決め手になります。
以上、建設業7年目のおけいでした!


