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「回転率って、何をどれで割るんだっけ…」

活動性分析に入った瞬間、私自身も同じところでつまずきました。総資本回転率、経営資本回転率、棚卸資産回転率…名前は似ているのに、分母がバラバラで頭が混乱してしまうんですよね。
でも、過去問を回してみて気づいたんです。活動性分析は「暗記した人が勝つ」科目だと。第5問「諸比率の算定」は30点分の得点源。ここを落とすのは本当にもったいない。
そこで今回は、独学中の建設業7年目・おけいが、6つの回転率と回転期間を1ページで暗記できるようにまとめました。私自身も、この表を紙に書いて壁に貼って覚えています。
🔍 先に結論
- 回転率はすべて分子が完成工事高、分母は期中平均で覚える
- 建設業では棚卸資産=未成工事支出金+材料貯蔵品、受取勘定=受取手形+完成工事未収入金
- 回転期間(月)=12 ÷ 回転率。逆数の関係
📚 私が使っているテキスト
この記事は、ネットスクール『建設業経理士1級 財務分析 出題パターンと解き方(パタ解き)』の内容をベースに整理しています。私自身も独学でこの1冊を回しながら、2026年9月13日の試験に向けて準備中です。
活動性分析とは?「資本がどれだけ売上を生んだか」の指標
活動性分析とは、ひとことで言えば「投じた資本が、どれだけ効率よく売上(=完成工事高)を生んでいるか」を測る分析です。
たとえば、同じ5億円の総資本を持っている建設会社が2社あったとします。A社は年間10億円の完成工事高、B社は年間5億円。同じ元手で、A社はB社の2倍のスピードで売上を作っている、という見方ができますよね。この「回っているスピード」こそが活動性です。
そして重要なのが、収益性との関係。テキストにも必ず出てくるこの分解式です。
資本利益率 = 売上高利益率 × 資本回転率
つまり、収益性は「マージン(1件あたりどれだけ利益が乗るか)」と「回転(何回売上を作るか)」の掛け算に分解できるんです。活動性はこの「回転」の側を担当している、と覚えると位置づけがスッと入ります。

【最重要】6つの回転率の公式一覧
ここが今日の本丸です。試験に出る回転率は6つ。全部覚えれば第5問の活動性は全問正解できます。
| 名称 | 公式 | ポイント |
|---|---|---|
| 総資本回転率 | 完成工事高 ÷ 総資本(期中平均) | 総資本が1年に何回売上として回転したか |
| 経営資本回転率 | 完成工事高 ÷ 経営資本(期中平均) | 経営資本=総資本 -(建設仮勘定+投資資産+繰延資産等) |
| 自己資本回転率 | 完成工事高 ÷ 自己資本(期中平均) | ROE(自己資本利益率)の分解要素 |
| 棚卸資産回転率 | 完成工事高 ÷ 棚卸資産(期中平均) | 建設業の棚卸資産=未成工事支出金+材料貯蔵品 |
| 受取勘定回転率 | 完成工事高 ÷(受取手形+完成工事未収入金) | 売上債権の回収スピード。高いほど良い |
| 支払勘定回転率 | 完成工事高 ÷(支払手形+工事未払金) | 仕入債務の支払スピード |
この表を見て気づきますか?6つ全部、分子は「完成工事高」で共通なんです。ここが最初の暗記のコツ。「回転率と言われたら、まず分子に完成工事高を置く」と条件反射で書けるようにしておくと、本番で迷いません。
回転率のポイント:分母は「期中平均」・分子は「完成工事高」
2つ目の暗記ポイントは、分母の扱いです。
回転率の分母は、原則として「期中平均」=(期首残高 + 期末残高)÷ 2を使います。なぜかというと、完成工事高が「1年間の累計フロー」であるのに対し、貸借対照表の資本や資産は「ある時点のストック」だからです。フローとストックを比べるとき、ストック側は平均を取って公平にする、というのがセオリー。
ただし、試験では「期末残高で計算せよ」と指示が出るケースもあります。問題文の指示が最優先なので、原則は期中平均、指示があれば従う、と覚えておきましょう。
ここで簡単な計算例を1つ。
【例題】完成工事高10億円、総資本5億円(期中平均)の場合の総資本回転率は?
総資本回転率 = 10億円 ÷ 5億円 = 2.0回
回転期間 = 12 ÷ 2.0 = 6ヶ月(半年で1回転している)
電卓を叩けば10秒で出せる計算です。数字を見た瞬間に公式が浮かぶ状態にしておくのが、本試験での勝ち筋です。
回転期間の見方(月・日)と回転率との関係
回転率とセットで問われるのが「回転期間」です。これは「1回転するのに何ヶ月(何日)かかるか」を表す指標で、回転率の逆数の関係にあります。
覚える公式はこれだけ。
回転期間(月)= 12 ÷ 回転率(回)
回転期間(日)= 365 ÷ 回転率(回)
たとえば、受取勘定回転率が6回であれば、回転期間は 12 ÷ 6 = 2ヶ月。つまり「売上債権が現金として回収されるまで平均2ヶ月かかっている」という意味です。
ここで大事な感覚。回転率は「高いほど良い」、回転期間は「短いほど良い」。逆数の関係なので、方向が逆になるんです。売上債権であれば、早く回収できているほど資金繰りが楽になる、というのは実務でも同じですよね。

建設業ならではの注意点(ここが落とし穴)
ここまでは一般的な財務分析と同じですが、建設業経理士1級では「勘定科目が建設業仕様に置き換わっている」点が最大の落とし穴です。一般企業のテキストで勉強してきた人ほど、ここで失点します。私自身も最初の過去問で見事に間違えました。
覚えるべき置き換えは4つ。
| 一般企業の科目 | 建設業の科目 |
|---|---|
| 売上高 | 完成工事高 |
| 棚卸資産(商品・製品) | 未成工事支出金 + 材料貯蔵品 |
| 受取勘定(売掛金・受取手形) | 受取手形 + 完成工事未収入金 |
| 支払勘定(買掛金・支払手形) | 支払手形 + 工事未払金 |
特に気をつけたいのが棚卸資産。建設業では「まだ完成していない工事にかかった費用」=未成工事支出金と、倉庫にある材料=材料貯蔵品の2つを合算します。「商品・製品」と書いてある問題は、建設業経理士1級ではまず出ません。
受取勘定も同じ発想。売掛金ではなく「完成工事未収入金」という長い名前の科目を使います。受取手形と合算するのを忘れずに。
私自身も、経理と積算を兼任する中で「未成工事支出金」を毎月触っています。ここは実務感覚が試験にそのままリンクする部分なので、現場のお金の流れを思い出しながら覚えると定着が早いです。

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まとめ:試験対策のポイント3つ
最後に、第5問「諸比率の算定」で30点を取りに行くためのポイントを3つに絞ります。
① 6つの回転率は「分子=完成工事高、分母=期中平均」で統一して暗記
総資本・経営資本・自己資本・棚卸資産・受取勘定・支払勘定。分子はすべて同じなので、分母だけ覚えれば6つ全部使えます。
② 建設業特有の科目置き換えを4つセットで覚える
売上高→完成工事高/棚卸資産→未成工事支出金+材料貯蔵品/受取勘定→受取手形+完成工事未収入金/支払勘定→支払手形+工事未払金。ここを外すと公式を覚えていても失点します。
③ 回転期間は「12 ÷ 回転率」で秒殺
月なら12、日なら365。回転率が出ればセットで書けるようにしておくと、部分点も落としません。
私自身、1級建築施工管理技士の一次検定を半年・毎日2時間の独学で1発合格した経験があります。あの時も「暗記すべきものは早めに全部覚えて、あとは過去問で回す」というシンプルな戦略が効きました。建設業経理士1級の活動性も、公式暗記が済んだ瞬間に一気に得点源に変わります。
第39回試験は2026年9月13日。まだ2ヶ月あります。今日から回転率の表を紙に書いて、覚えていきましょう。
以上、建設業7年目のおけいでした!


