「現場を知らない事務に、施工管理技士なんて無理だよ」——正直、そう言われたことがあります。
私は建設会社で経理と積算を兼任している、いわゆる“事務方”です。現場に出るわけでも、図面を引くわけでもありません。
それでも私は、働きながら半年・毎日2時間の独学で、1級建築施工管理技士の一次検定に1発合格しました。
この記事では、経理事務の私がなぜ施工管理技士を目指したのか、そして「事務職でも本当に受かるのか」を、私の体験そのままにお話しします。


🔍 先に結論
- 一次試験は知識の試験。現場経験ゼロの経理事務でも独学で合格できる
- 経理・積算の知識はむしろ有利(材料費・労務費・外注費に毎日触れているから)
- 私は半年・毎日2時間で1級建築施工管理技士の一次に1発合格
- 取得後は「現場が分かる経理」になり、見積・原価のチェック精度と社内の信頼が上がった
なぜ経理事務の私が施工管理技士を受けたのか

きっかけは、毎日向き合っている数字への“もやもや”でした。
見積書や原価表を作っていても、「この材料費って現場では何に使われているの?」「なぜこの工程でこんなに労務費がかかるの?」——数字の“裏側”が分からないまま処理している自分に、ずっと引っかかっていたんです。
経理として数字には触れる。でも現場は知らない。だから社長や現場監督と話していても、どこか“借りてきた言葉”でしか話せませんでした。
経理の数字は、現場を知らないと“ただの記号”のままでした。
そんなとき「事務には施工管理技士なんて無理」と言われ、逆に火がつきました。だったら取ってやろう、と。
そもそも建設業の経理は、原価計算が現場と直結する特殊な仕事です(参考:建設業の経理の特徴5つ|一般業種との違いと固有科目)。だからこそ、現場を知る意味が大きいと感じたんです。
事務・経理でも施工管理技士に受かる3つの理由

「現場に出ない事務が受かるなんて運では?」と思うかもしれません。でも、ちゃんと理由があります。
理由1:一次試験は「知識の試験」だから
一番大事なことを先に。一次検定(学科)は、実務経験そのものを問う試験ではありません。過去問の繰り返しで対応できる“知識の試験”です。
実務経験は「受験資格」の話であって、試験で現場の手の動きを問われるわけではありません。だから現場に出ない事務でも、同じ土俵に立てます。
理由2:経理・積算は「工事の言葉」に毎日触れている
むしろ事務・経理には有利な面もあります。施工管理技士の勉強には、材料・労務・外注・工程といった用語が大量に出てきます。
これ、積算や原価で毎日見ている言葉そのものなんです。ゼロから覚える受験生より、最初の一歩がずっと軽い。
理由3:事務は「計画的に勉強する習慣」がある
毎月の締めや申告期限を守って仕事をしている事務職は、逆算してコツコツ進めるのが得意。これは独学と本当に相性がいいんです。
「自分は受かるタイプか不安…」という方は、独学で合格できる人・できない人の違いと、一次試験は難しい?合格率と落ちる人の共通点もあわせて読んでみてください。

半年・毎日2時間|経理事務の独学スケジュール

私が実際にやったことは、とてもシンプルです。
平日は朝30分+夜90分、休日は2〜3時間。これを半年続けました。
- 最初の1〜2ヶ月:テキストを1周(完璧を目指さず、全体像をつかむ)
- 3〜4ヶ月目:過去問をひたすら回す(間違えた所だけ復習)
- 5〜6ヶ月目:苦手分野と頻出論点に絞って詰める
ポイントは、テキストを読み込むより過去問を回すこと。一次は出るところがある程度決まっているので、過去問が最高の教材になります。
とはいえ、独学だと「今のやり方で合っているの?」と不安になる時期も正直あります。私は独学で通しましたが、働きながらで時間がない方や、二次の記述まで見据える方は、講座を“保険”に使うのも賢い選択です。
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施工管理技士を取って、経理の仕事はどう変わったか

正直に言うと、合格そのものよりも“取ったあと”の変化のほうが大きかったです。
① 見積・原価のチェックが変わった
工程が頭に浮かぶようになり、「この工事でこの材料費は高すぎ/安すぎ」が感覚で分かるようになりました。数字が“現場の景色”とつながった瞬間です。
② 現場との会話が変わった
職人さんや現場監督と、同じ言葉で話せるようになりました。「事務なのに分かってるね」と言われたときは、本当に嬉しかったです。
③ キャリアの幅が広がった
経理+現場の知識を両方持つ事務は、会社にとって替えがききにくい存在になれます。
「現場が分かる経理」になれたこと——これが、一番の財産です。
そして面白いことに、現場を知ったことで“数字の意味”が腹落ちし、次は建設業経理士の勉強にも身が入りました。今は建設業経理士1級の勉強に挑戦中です。現場と数字は、やっぱりつながっているんです。
二次(経験記述)は経理・総務でも書ける
「経験記述は現場監督じゃないと書けないのでは?」とよく聞かれます。
結論、経理・総務の立場でも書けます。大切なのは“自分が関わった工事で、何を考え、どう動いたか”を具体的に書くこと。むしろ事務だからこそ書ける、管理や段取りの視点もあります。
書き方の実例は、経理・総務でも評価される経験記述の書き方と、経理・総務向けの記入例テンプレでくわしく解説しています。
まとめ|事務・経理でも、現場は武器になる
- 一次は知識の試験。経理事務でも独学で合格できる
- 材料・労務・外注の知識がある事務はむしろ有利
- 取得後は「現場が分かる経理」として、数字の精度も社内の信頼も上がる
「事務には無理」と言われた私でも、半年の独学で施工管理技士に合格できました。そして取ったあとに待っていたのは、“現場が分かる経理”という新しい武器でした。
もしあなたが事務・経理として「現場を知りたい」「キャリアの幅を広げたい」と感じているなら、施工管理技士は本当におすすめです。最初の一歩を、ここから踏み出してみませんか。
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施工管理技士の通信講座を見てみる以上、建設業7年目のおけいでした!


