内装業を経営していると、会社が少しずつ成長し、従業員が増えてくるタイミングがあります。
最初は
- 社長が営業
- 社長が現場管理
- 社長が請求確認
というように、ほとんどの仕事を一人で回していることも多いでしょう。
しかし従業員が増えてくると、次のような悩みが出てきます。
- 番頭の仕事はどこまで?
- 経理はどこまで関わるべき?
- 誰が請求書を確認するのか
- 原価は誰が把握するのか
こうした役割分担の曖昧さは、会社の成長とともに必ず出てくる問題です。
この記事では、内装業でよくある
番頭と経理の役割分担
について、実務目線で分かりやすく解説します。
同じ悩みを抱えている内装業の経営者や番頭の方の参考になれば幸いです。
内装業で役割分担が曖昧になりやすい理由
内装業の会社では、役割分担が曖昧になりやすい特徴があります。
理由は大きく3つあります。
① 少人数で会社を回している
内装業の多くは、
- 社長
- 番頭
- 職人
- 経理
という少人数の体制です。
そのため、
「誰かがやってくれるだろう」
という形で仕事が流れてしまい、責任の所在が曖昧になることがあります。
② 現場中心の仕事
内装業は現場が中心の仕事です。
そのため、
- 原価管理
- 請求管理
- 入金確認
といった事務作業は後回しになりがちです。
結果として、
番頭が経理の仕事をしている
経理が現場の情報を追いかけている
という状態になりやすくなります。
③ 社長が全部把握している
創業当初は、社長がすべての仕事を把握しています。
しかし会社が成長すると
- 現場数が増える
- 見積が増える
- 職人が増える
ため、社長一人では管理できなくなります。
このタイミングで役割分担を決めないと仕事が混乱します。
内装業における「番頭」の役割
内装業の会社で重要な存在が「番頭」です。
番頭の役割は、簡単に言うと
現場と社長をつなぐ管理役
です。
具体的には次のような仕事があります。
現場管理
- 工事スケジュール管理
- 職人手配
- 材料手配
原価管理
- 工事ごとの材料費
- 外注費
- 利益の確認
見積サポート
- 材料数量の確認
- 原価の確認
現場トラブル対応
- 職人との調整
- 工程調整
つまり番頭は
現場とお金の両方を把握するポジション
になります。
内装業における「経理」の役割
一方で経理の役割は、
会社のお金の流れを管理すること
です。
主な仕事は次の通りです。
請求書発行
- 請求書作成
- 請求漏れチェック
入金管理
- 入金確認
- 未入金管理
支払い管理
- 外注費支払い
- 材料費支払い
会計処理
- 経費入力
- 月次試算表
経理は
会社のお金を守るポジション
と言えます。
番頭と経理の役割分担のポイント
会社が成長してきたら、次の3つを決めることが重要です。
① 原価の責任者を決める
原価管理は
- 番頭
- 社長
どちらかが責任者になります。
経理は基本的に
数字の記録担当
です。
現場原価は、現場を知っている番頭が把握する方がスムーズです。
② 請求の流れを決める
請求業務は、
1 工事完了
2 番頭が内容確認
3 経理が請求書作成
という流れにするとスムーズです。
このルールがないと、
- 請求漏れ
- 請求遅れ
が発生しやすくなります。
③ 情報共有の仕組みを作る
番頭と経理の連携が悪いと、
- 原価が分からない
- 請求できない
- 入金が合わない
という問題が起きます。
そのため、
- 工事一覧
- 原価表
- 請求管理表
などの情報を共有する仕組みが必要です。
内装業の会社が成長するために必要なこと
会社が大きくなると、
仕事の分担が経営の課題になります。
最初は
「なんとなく」
で回っていた会社でも、
従業員が増えると仕組みが必要になります。
特に内装業では
- 番頭
- 経理
- 社長
この3つの役割が整理されている会社ほど、経営が安定します。
まとめ
内装業の会社では、従業員が増えると仕事の役割分担が曖昧になりがちです。
特に
番頭と経理の役割
は整理しておくことが重要です。
ポイントは次の3つです。
- 番頭は現場管理と原価管理
- 経理はお金の管理
- 情報共有の仕組みを作る
会社が成長するほど、仕事の仕組みは重要になります。
同じ悩みを抱えている内装業の方の参考になれば幸いです。

