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🔍 先に結論
- 第1問の記述を白紙で出すと、残りの計算問題でほぼ満点が必要になる
- 頻出テーマは安全性・収益性・生産性・成長性・活動性の5系統
- 「〇〇とは、△△を示す指標である」の40字の型で部分点が入る
- キーワード帳を作って朝10分の音読。これだけで書ける文が増える
📚 私が使っているテキスト
記述対策の軸はパタ解きシリーズです。過去問の模範解答をそのまま「型」としてノートに写し、キーワード帳の元ネタにしています。理論と計算が1冊で回せるので、独学の人はまずこれで十分です。
🎥 動画講義でも学べます(簿記の教室メイプル)
わたしが独学で活用している「簿記の教室メイプル」の該当講義です。財分 第52回 損益分岐点分析~計算の基本で該当論点が学べます。この記事と合わせて視聴すると理解が深まります。

第1問の記述を白紙で出すと合格が遠ざかる
財務分析の第1問は記述問題です。配点は建設業振興基金から公表されていませんが、市販の過去問題集の予想配点では20点前後とされることが多い問題です。合格の目安は正答率70%。仮にこの予想配点どおりだとすると、記述を白紙で出せば残りの計算問題80点分で70点を取る必要があり、ミスが2〜3問しか許されない計算になります。かなり苦しい戦いです。
逆に、記述で10点でも拾えれば計算の許容ミスが一気に増えます。満点を狙う必要はありません。狙うのは部分点です。採点はキーワードが入っているかで加点される方式といわれています。完璧な文章でなくても、指標名と定義が正しく書けていれば点になります。
私が初めて過去問を解いたとき、記述は白紙で計算だけの自己採点が62点でした。あと8点が遠い。ここで気づきました。伸びしろは計算ではなく記述にある、と。そこから対策の軸を記述に切り替えて、2回目の過去問では記述で12点を拾えました。合計74点。記述に手をつけただけで、合格圏に入れたんです。

頻出テーマは5系統。まず出題の地図を持つ
記述で問われるテーマは、大きく5系統に整理できます。過去問を10回分ならべると、ほぼこの中から出ています。
①安全性(自己資本比率・流動比率・固定比率)、②収益性(完成工事高経常利益率・総資本経常利益率)、③活動性(総資本回転率・受取勘定回転率)、④生産性(労働生産性・付加価値額)、⑤成長性(完成工事高増減率・営業利益増減率)。この5系統です。
全部を深く覚える必要はありません。各系統から代表の指標を2つずつ、合計10個のキーワードを「書ける状態」にする。これが最短の戦略です。10個なら1か月あれば仕上がります。
建設業ならではの注意点が1つ。指標名に出てくる「売上高」は、建設業ではすべて「完成工事高」に置き換わります。成長性も「売上高成長率」ではなく「完成工事高増減率」が正式名称です。日商簿記の知識で覚えた人ほど用語がずれやすいので、答案では必ず建設業の名称で書いてください。


定義文は「〇〇とは、△△を示す指標である」の型で書く
部分点の取り方はシンプルです。1文40字前後の定義文を、型に当てはめて書きます。型は「〇〇とは、△△を示す指標である」。これだけです。実際に私がキーワード帳に書いている例文を系統別に紹介します。
安全性の例文
「自己資本比率とは、総資本に占める自己資本の割合を示し、資本構造の安全性を表す指標である。」「流動比率とは、未成工事支出金を除く流動資産の、未成工事受入金を除く流動負債に対する割合を示し、短期的な支払能力を表す指標である。」この2本は最優先で覚えてください。ここで未成工事支出金・未成工事受入金の控除を書き落とすと、一般企業の式のままになってしまいます。建設業経理士1級では、この控除こそが加点ポイントです。
収益性・活動性の例文
「完成工事高経常利益率とは、完成工事高に対する経常利益の割合を示し、企業の総合的な収益性を表す指標である。」「総資本回転率とは、総資本が1年間に何回完成工事高として回収されたかを示す指標である。」回転率系は「何回」という言葉を入れると採点者に伝わりやすいです。
生産性の例文
「労働生産性とは、従業員1人当たりが生み出した付加価値額を示す指標である。」生産性の記述では「付加価値」という言葉が加点キーワードになりがちです。付加価値額の定義(完成工事高から外部購入費用を差し引いた額)もセットで書けると強いです。
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おけい流キーワード帳の作り方
私はB6サイズのリングノートで「キーワード帳」を作っています。作り方は3ステップです。①左ページにキーワードだけ書く(例:自己資本比率)。②右ページに40字の定義文を書く。③過去問で出た回数を横にメモする。これで頻出度が一目で分かります。
使い方は音読です。朝の出勤前、4時30分から10分だけ声に出して読みます。黙読より声に出すほうが定着が早い。通勤電車では左ページだけ見て、右の定義文を頭の中で再生します。言えなかったものに付箋。付箋が取れたら合格圏です。
書き写す元ネタは過去問の模範解答が一番です。自分で作文すると用語がずれます。模範解答の言い回しをそのまま型として拝借しましょう。私のノートは今28本まで育ちました。試験までに40本が目標です。


本番の書き方は「結論→理由→数値」の3段構成
本番の答案は3段で書きます。1段目に結論、2段目に理由、3段目に数値の裏づけ。たとえば「A社の安全性について述べよ」なら、こう書きます。
「A社の安全性は良好である(結論)。自己資本比率が45.2%と高く、返済義務のない資本の割合が大きいためである(理由)。また流動比率も152.3%と100%を大きく上回り、短期の支払能力にも問題はない(数値)。」
ポイントは、問題の資料にある数値を必ず1つ以上引用することです。数値のない答案は一般論とみなされ、点が伸びません。数値を入れるだけで答案の説得力が変わります。字数指定がある場合は、結論と理由を先に書き切り、残り字数で数値を足すと収まりがいいです。
解く順番もひと工夫を。私は第1問を最後に回しています。先に計算問題で資料の数値を触っておくと、記述で引用すべき数字が自然と頭に残っているからです。試験時間90分のうち、記述には15分残せば十分書けます。

まとめ
記述問題は才能ではなく「在庫」です。書ける定義文の在庫が10本あれば、初見の問題でも組み合わせで戦えます。安全性・収益性・活動性・生産性・成長性の5系統から2本ずつ。今日、最初の1本をノートに書くところから始めてください。
計算が得意な人ほど記述を後回しにしがちです。でも合否を分けるのは、みんなが捨てる記述問題をどれだけ拾えるかだと私は思っています。
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