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🔍 先に結論
- 精算表は第5問で配点36点。1級財務諸表の最大の得点源です。
- 決算整理仕訳は9パターンを暗記すれば、ほぼカバーできます。
- 問題文の言葉と仕訳を紐づけてパターン化すれば、迷いません。
- 私が使っているチェックリストを、この記事で公開します。
📚 私が使っているテキスト
ネットスクール『建設業経理士1級 出題パターンと解き方 財務諸表』CHAPTER 5 精算表の章をベースにまとめています。市販テキストの中で、精算表の解き方が一番わかりやすい1冊です。
🎥 動画講義でも学べます(簿記の教室メイプル)
わたしが独学で活用している「簿記の教室メイプル」の該当講義です。建設業経理士1級 財務諸表 第12回 貸倒引当金の算定方法で精算表で頻出する貸倒引当金の設定が学べます。この記事と合わせて視聴すると理解が深まります。
精算表とは?第5問で配点36点の得点源

精算表は、決算整理前の残高試算表に決算整理仕訳を加えて、貸借対照表と損益計算書を仕上げる一覧表です。建設業経理士1級『財務諸表』の第5問で出題され、配点は36点。1問で合格ラインの3分の1以上を稼げます。合格ラインは100点満点中70点なので、精算表で30点を安定して取れれば、他の理論問題で40点稼ぐだけでゴールです。
ここを落とすと、他の理論問題で満点近くを取らないと合格できません。逆に精算表を安定して30点以上取れれば、合格がぐっと近づきます。私自身、模擬試験で第1問〜第4問の理論が伸び悩んだ時期も、精算表で30点前後を確保できていたおかげで、合格ラインの70点が視界に入っていました。
そして精算表を得点源にする鍵は、決算整理仕訳をパターンで覚えること。毎年出題される仕訳は9つに集約できます。逆に言えば、この9パターンを外して勉強すると、本試験で見たことのない仕訳に遭遇して手が止まります。まずは全体像を頭に入れましょう。
9パターンの決算整理仕訳一覧

まず全体像を押さえます。過去問を分析すると、精算表で問われる決算整理は次の9パターンに整理できます。
| パターン | 借方 | 貸方 | 頻出度 |
|---|---|---|---|
| ①減価償却 | 減価償却費 | 減価償却累計額 | ★★★ |
| ②貸倒引当金 | 貸倒引当金繰入額 | 貸倒引当金 | ★★★ |
| ③引当金(賞与・退職給付・工事損失) | 各引当金繰入額 | 各引当金 | ★★★ |
| ④棚卸資産 | 材料貯蔵品 | 未成工事支出金 | ★★ |
| ⑤売上原価 | 完成工事原価 | 未成工事支出金 | ★★★ |
| ⑥完成工事の振替 | 完成工事未収入金 | 完成工事高 | ★★ |
| ⑦有価証券評価替 | 有価証券評価損 | 有価証券 | ★★ |
| ⑧減損 | 減損損失 | 固定資産 | ★ |
| ⑨未払費用/前払費用 | 各費用 or 前払費用 | 未払費用 or 各費用 | ★★ |
頻出度★★★の①②③⑤は、ほぼ毎回出ます。ここを完璧に仕上げれば、精算表36点のうち20点以上は確実に取れます。逆に⑧減損のような★1つの論点に時間をかけすぎるのは非効率。まず★★★を潰し、時間が余ったら★★・★を回すのが正しい優先順位です。
この9パターンをA4用紙1枚にまとめて、テキストの余白に貼っておくと復習効率が上がります。私はスマホの写真フォルダにも入れて、通勤電車で1日3回眺めていました。
頻出3パターンの仕訳例を確認


① 減価償却(定額法)
問題文に「機械装置の減価償却費を計上する」とあれば、迷わず次の仕訳を書きます。
(借)減価償却費 ××× (貸)減価償却累計額 ×××
ポイントは、工事現場で使う機械の減価償却費は完成工事原価に振り替える点。本社建物なら販管費のまま。ここを取り違えると連鎖で失点します。過去問では「機械装置は工事用として使用している」と明示されるケースが多いので、問題文の一言を見逃さないようにマーカーを引きます。
② 貸倒引当金の設定
「受取手形・完成工事未収入金の期末残高に対し2%の貸倒引当金を差額補充法で設定」というのが定番の問題文。
(借)貸倒引当金繰入額 ××× (貸)貸倒引当金 ×××
差額補充法なので、設定額から既存残高を引いた差額だけを繰り入れます。「設定額そのまま」ではないので注意。既存残高が設定額を上回る場合は「貸倒引当金戻入」で戻し入れる仕訳になります。滅多に出ませんが、覚えておくと動揺しません。
⑤ 売上原価(未成工事支出金の振替)
建設業ならではの仕訳。工事が完成したら、未成工事支出金を完成工事原価に振り替えます。
(借)完成工事原価 ××× (貸)未成工事支出金 ×××
金額は「期首未成工事支出金+当期支出額-期末未成工事支出金」。この計算を精算表の余白で必ずメモしてから記入します。頭の中で計算しようとするとほぼ間違えます。工事別に集計が必要なケースでは、問題文の表を見ながら電卓を叩き、答えを鉛筆で書き込んでから精算表に転記する二段階作業が安全です。
精算表を得点源にする3つのコツ

コツ1 解く順番を固定する
私は「①減価償却→②貸倒引当金→⑤売上原価→③引当金→残り」の順で固定しています。頻出で簡単なものから片付けると、点数の底上げが早い。難しい⑦⑧を先に手をつけると時間を吸われます。
コツ2 電卓は「メモリー機能」を使う

コツ3 貸借一致の確認を最後に必ずやる
精算表は貸借対照表欄・損益計算書欄それぞれで貸借一致します。1円でもズレたらどこかで転記ミス。最後の5分は必ず合計欄の一致確認に回します。
私が使っているチェックリスト

実際に演習で使っているチェックリストです。問題文を読みながら、該当項目を鉛筆で丸します。
精算表 決算整理チェックリスト
- □ 減価償却費(工事用は完成工事原価へ)
- □ 貸倒引当金(差額補充法・設定率確認)
- □ 賞与引当金・退職給付引当金・工事損失引当金
- □ 材料貯蔵品への振替
- □ 完成工事原価の計算(期首+当期-期末)
- □ 完成工事の振替(工事完成基準・進行基準)
- □ 有価証券の評価替(時価との差額)
- □ 減損損失(該当年度のみ)
- □ 未払費用・前払費用の見越繰延
- □ 借方合計=貸方合計の確認
問題を解くたびにチェックを入れると、抜けが可視化されて便利です。過去問を3回転すると、自分がいつも忘れる項目が見えてきます。私の場合は⑨未払費用の見越が抜けがちで、そこだけ赤ペンで強調して対策しました。
試験対策のポイント3つ
最後に、精算表対策で押さえるべき3点をまとめます。試験直前の1週間は、この3点を回すだけで十分です。
- 9パターンの仕訳を暗記:借方・貸方をセットで唱えて覚える
- 過去問を5年分解く:同じ論点が繰り返し出ているのが見えてくる
- 時間配分は40分:見直し5分を含めて、45分以内で仕上げる練習をする

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