社長が数字を見ない会社ほど、社員も数字を見ない

事業とお金の管理
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― 建設業で「利益が出ない組織」ができる仕組み


はじめに|社員が数字を意識しないのは誰の責任か

建設業の社長から、よくこんな相談があります。

  • 社員が原価を気にしない
  • 現場でムダが多い
  • 利益の話をしてもピンときていない
  • 数字の話をすると嫌な顔をされる

しかし、結論から言うとこれは
社員の意識の問題ではありません。

ほとんどの場合、原因はひとつです。

社長自身が数字を見ていない

会社の数字に対する姿勢は、
言葉よりも行動で伝染します。


数字を見ない社長の会社で起きていること

社長が見ていないものを、社員は見ない

社長が日常的に、

  • 売上
  • 原価
  • 利益

を話題にしない会社では、
社員も「数字は自分の仕事じゃない」と考えます。

結果、

  • 原価オーバーしても気にしない
  • 手間が増えても問題意識がない
  • 利益より「終わらせること」が優先される

という状態になります。


「数字を出す=責められる」と思われていないか

数字を見ない会社には、もう一つ共通点があります。

それは、

数字の話=怒られる・詰められる

という空気です。

  • 原価がオーバーした
  • 工期が延びた

こうした話題が、
反省会・犯人探しになってしまうと、
社員は数字から距離を取ります。


社長が数字を見ない会社で起きる3つの悪循環

① 現場が「作業」だけになる

数字を見ない現場では、

  • どこまでが利益ラインか
  • 何をすると赤字になるか

が分かりません。

結果、
「言われたことをやるだけ」の現場になります。


② 改善が起きない

数字がなければ、

  • 何が良かったか
  • 何が悪かったか

を振り返れません。

同じ失敗が、
何度も繰り返されることになります。


③ 社長が一人で疲弊する

社員が数字を見ない会社では、

  • 社長だけが不安
  • 社長だけが判断
  • 社長だけが責任

を背負うことになります。

▶ 関連記事
「税理士に聞かないと分からない社長は危険」


社員が数字を見る会社は、何が違うのか

うまくいっている建設会社では、
社員が高度な会計知識を持っているわけではありません。

違うのは、たったこれだけです。

社長が数字を見て、話している

社長がやっていること

  • 月1回、数字を確認する
  • 現場ごとに「今回どうだった?」と聞く
  • 原価オーバーを責めない

この積み重ねが、
「数字を見るのが当たり前」の空気を作ります。


社員に見せるべき数字は、これだけでいい

社員全員に細かい数字を見せる必要はありません。

最低限で十分です。

現場担当に共有する数字

  • 受注金額
  • 原価予算
  • 現在の原価進捗
  • 最終的に残りそうな利益

これだけで、
行動は大きく変わります。

▶ 関連記事
「建設業の原価管理|利益が残る会社の考え方」


数字を「管理」ではなく「会話」にする

失敗する会社ほど、
数字を管理ツールとして扱います。

うまくいく会社は、
数字を会話のきっかけに使います。

例)

×「原価オーバーしてるじゃないか」
○「ここ、予想より使った理由は何だと思う?」

×「利益が出てない」
○「次はどうしたら改善できそう?」

この違いが、
社員の数字への向き合い方を変えます。


社長が数字を見ると、社員はこう変わる

① 原価意識が自然に生まれる

「これ、ムダじゃないですか?」
という声が現場から出てきます。


② 改善提案が増える

数字を共有すると、

  • 段取りの改善
  • 外注先の見直し

など、現場発の改善が生まれます。


③ 社長の判断が早くなる

社員から数字が上がってくることで、

  • 赤字兆候
  • トラブル

早く気づけるようになります。

▶ 関連記事
「建設業の売上管理|請求漏れ・入金ズレを防ぐ仕組み」


数字を見る文化を作る3ステップ

STEP1|社長が月1回、数字を見る

完璧でなくて構いません。

  • 月1回
  • 30分

これを続けることが最優先です。


STEP2|現場ごとに振り返る

「結果」より「過程」を話します。

  • どこでズレたか
  • なぜそうなったか

を共有します。


STEP3|ツールで“見える化”する

Excelや口頭だけでは限界があります。

  • 会計ソフト
  • 原価管理
  • 売上管理

を連動させることで、
社長も社員も数字を見やすくなります。

▶ 比較記事
「建設業に強い会計ソフト比較|弥生とマネーフォワード」


数字を見る会社は、強い

数字を見ない会社は、

  • 経験
  • 気合

に頼ります。

数字を見る会社は、

  • 再現性
  • 改善
  • 成長

を積み重ねます。

これは、
人が変わらなくても会社が強くなる仕組みです。


まとめ|社員は社長の背中を見ている

社員が数字を見ないのは、

  • 能力がないから
  • 意識が低いから

ではありません。

社長が見ていないからです。

まずは、

  • 社長が数字を見る
  • 社長が数字を話す

ここから始めてください。

それだけで、
会社の空気は確実に変わります。

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