【建設業経理士1級】企業会計原則7つの一般原則をわかりやすく解説

資格
記事内に広告が含まれています。

※本記事にはアフィリエイト広告が含まれています。

おけい
おけい
こんにちは、建設業7年目のおけいです。総務として経理と積算を兼任しています。

私はいま、2026年9月13日の建設業経理士1級(財務諸表・財務分析)に向けて独学中。テキストを開くと最初に出てくるのが、この「企業会計原則の7つの一般原則」なんですよね。

ここは論述でめちゃくちゃ問われるところなのに、丸暗記しようとすると「あれ、6つしか思い出せない…」となりがち。今日は7つ全部スッと出てくるように、頭出し語のコツと実務での意味をセットで整理しました。

🔍 先に結論

  • 企業会計原則は7つの一般原則で構成される
  • 真実性の原則が最上位、他の6原則を包括する
  • 論述は「真実・簿記・区分・明瞭・継続・保守・単一」の頭出しで7つ暗記

📚 私が使っているテキスト

この記事は、ネットスクール『建設業経理士1級 財務諸表 出題パターンと解き方(パタ解き)』の内容をベースに整理しています。私自身も独学でこの1冊を回しながら、2026年9月13日の試験に向けて準備中です。

🎥 動画講義でも学べます(簿記の教室メイプル)

わたしが独学で活用している「簿記の教室メイプル」の該当講義です。建設業経理士1級 財務諸表 第139回 企業会計原則・一般原則で企業会計原則の7つの一般原則が学べます。この記事と合わせて視聴すると理解が深まります。

企業会計原則とは? なぜ7つの一般原則が試験で問われるのか

企業会計原則は、1949年に企業会計制度対策調査会(現・企業会計審議会)が公表した、日本の会計ルールの土台になっている基準です。法律ではないのですが、「一般に公正妥当と認められる会計処理の基準」として、いまでも財務諸表を作るときの拠りどころになっています。

この企業会計原則は、大きく「一般原則」「損益計算書原則」「貸借対照表原則」の3つに分かれています。そのうち「一般原則」は財務諸表全体を貫くいちばん基本のルールで、全部で7つあります。

おけい
おけい
1級の財務諸表は論述があるから、「7つ挙げなさい」「〇〇の原則について説明しなさい」って形でストレートに出るんだよね。ここを落とすとまじで痛い。

私自身、最初にテキストを読んだときは「6個までは思い出せるのに、あと1個が…」と何度もつまずきました。そこで役に立ったのが、頭出しの語呂です。

「真実・簿記・区分・明瞭・継続・保守・単一」——この7語をブツブツ唱えながら通勤していたら、いつの間にか全部書き出せるようになりました。順番は真実性を先頭にして、あとは覚えやすい順で構いません。

【真実性の原則】他の6原則の頂点にある「最上位原則」

真実性の原則は、企業会計原則の一般原則のなかで唯一の「最上位原則」です。原文はこう書かれています。

企業会計は、企業の財政状態及び経営成績に関して、真実な報告を提供するものでなければならない。

ポイントは、他の6つの原則を守ることで、この真実性の原則が結果的に達成されるという位置づけであることです。ピラミッドの頂点に真実性、その土台に残り6つがある、というイメージで覚えると忘れません。

もう1つ大事なのが、ここでいう「真実」は相対的真実だということ。たとえば減価償却の方法(定額法か定率法か)を選ぶだけで、利益の数字は変わりますよね。それでも、認められた会計処理のなかから合理的に選んで作られた財務諸表であれば「真実」とみなす、という考え方です。

私も総務で決算処理を手伝うとき、「同じ会社の数字なのに、処理方法で結果が違う」ことに最初はモヤモヤしました。でもそれが会計の世界のルール——というのが真実性の原則の実務的な意味だと理解できると、腹落ちします。

【正規の簿記の原則】網羅性・検証可能性・秩序性の3要件

2つ目は正規の簿記の原則。ざっくり言うと「正確な帳簿を作ろうね」というルールです。

企業会計は、すべての取引につき、正規の簿記の原則に従って、正確な会計帳簿を作成しなければならない。

試験でよく問われるのが、「正確な会計帳簿」の3要件です。

  • 網羅性:すべての取引が漏れなく記録されていること
  • 検証可能性:証憑(領収書・請求書など)から取引を検証できること
  • 秩序性:帳簿が体系的・組織的に記録されていること

この3つは「網・検・秩」とセットで覚えると論述で書きやすいです。実務でいうと、複式簿記が典型例。単式簿記だと網羅性や検証可能性が満たしにくいので、正規の簿記からは外れる、というのが定番の説明です。

じむねこ
じむねこ
重要性の乏しいものは簡便処理でもOK、っていう「重要性の原則」もここに絡んでくるにゃ。消耗品を購入時にまとめて費用計上するとかね。

じむねこの言うとおり、正規の簿記の原則には「重要性の原則」という補足ルールがついています。金額が小さくて判断に影響しないものは、厳密な処理じゃなくてもいい——というやつですね。本試験の論述で「重要性の原則」を絡めて書けるとワンランク上の答案になります。

\論述対策で失点を防ぎたい方に/

独学サポート事務局を公式サイトで見る

【資本取引・損益取引区分&明瞭性の原則】区別と表示のルール

資本取引・損益取引区分の原則(資本剰余金と利益剰余金の区分)

3つ目は資本取引と損益取引を区別する原則。原文はこうです。

資本取引と損益取引とを明瞭に区別し、特に資本剰余金と利益剰余金とを混同してはならない。

資本取引は元手(資本)が増減する取引、損益取引はもうけを生み出す取引です。この2つをごちゃ混ぜにすると、会社の「元手」と「もうけ」がいくらなのかわからなくなってしまいます。

特に注意されているのが資本剰余金と利益剰余金を混同しないこと。資本剰余金は株主から拠出されたお金の余剰分、利益剰余金は会社が稼いだ利益の蓄積です。この2つが混ざると、配当できる金額の判断もおかしくなります。

明瞭性の原則

4つ目は明瞭性の原則。

企業会計は、財務諸表によって、利害関係者に対し必要な会計事実を明瞭に表示し、企業の状況に関する判断を誤らせないようにしなければならない。

キーワードは「利害関係者に判断を誤らせない」。株主や債権者、税務署など、財務諸表を見る人にとってわかりやすい表示を心がけよう、というルールです。

具体的には、区分表示(流動・固定に分ける、営業損益と営業外損益を分ける等)、総額主義(相殺せずに総額で載せる)、注記による補足情報、附属明細表——このあたりが明瞭性の原則から派生する実務ルールです。「見やすさ」ではなく「判断を誤らせない表示」という言い回しで覚えると論述で強いです。

【継続性・保守主義・単一性】残る3つの原則

継続性の原則

5つ目は継続性の原則。

企業会計は、その処理の原則及び手続を毎期継続して適用し、みだりにこれを変更してはならない。

減価償却の方法や棚卸資産の評価方法など、複数の会計処理が認められている項目について、一度選んだら毎期同じ方法を続けようというルールです。目的は2つ。

  • 期間比較を可能にするため(去年と今年を並べて意味のある比較ができる)
  • 利益操作を防ぐため(処理方法を都合よく変えて利益をいじるのを防ぐ)

ただし「正当な理由」があれば変更OKです。ここは論述で頻出なので、「原則継続、例外として正当な理由があれば変更可、変更時は注記で開示」までワンセットで書けるようにしておくと安心です。

保守主義の原則(安全性の原則)

6つ目は保守主義の原則。安全性の原則とも呼ばれます。

企業の財政に不利な影響を及ぼす可能性がある場合には、これに備えて適当に健全な会計処理をしなければならない。

将来のリスクに備えて、利益は控えめに、費用や損失は早めに計上しようというルール。貸倒引当金や退職給付引当金を計上するのは、この保守主義の考え方に基づいています。

せきさんくん
せきさんくん
大事なのは「過度な保守主義はNG」ってところ! 引当金を積みすぎて利益を極端に少なく見せるのは、真実性の原則に反しちゃうんだよね。

そうなんです。「健全な会計処理」であって「利益隠し」ではない——ここが試験でも実務でも大事なポイント。過度な保守主義は真実性の原則に反する、という文言は論述でぜひ入れたい一節です。

単一性の原則

最後の7つ目、単一性の原則。ここが一番忘れられやすいので要注意です。

株主総会提出のため、信用目的のため、租税目的のため等種々の目的のために異なる形式の財務諸表を作成する必要がある場合、それらの内容は、信頼しうる会計記録に基づいて作成されたものであって、政策の考慮のために事実の真実な表示をゆがめてはならない。

会社は、株主総会用・銀行提出用・税務署用など、目的別に見た目の違う財務諸表を作ることがあります。でももとになる会計帳簿は1つでなければならない、というルールです。俗に「実質一元、形式多元」と呼ばれます。

私も総務で税務申告用の別表と決算書を照らし合わせていると、「見た目は違うのに数字の根っこは同じ」なのが実感できます。単一性の原則は裏帳簿の禁止——と言い切ってしまうと乱暴ですが、感覚としては近いです。

まとめ:試験対策のポイント3つ

企業会計原則の7つの一般原則を振り返ります。試験対策として押さえたいポイントは次の3つ。

  1. 「真実・簿記・区分・明瞭・継続・保守・単一」の頭出し語で7つ全部書き出せるようにする
  2. 真実性が最上位、残り6つが土台というピラミッド構造を答案の冒頭で示す
  3. 各原則で問われがちなキーワード(正規の簿記=網羅性・検証可能性・秩序性/継続性=正当な理由/保守主義=過度は不可 など)をセットで暗記

私自身、1級建築施工管理技士のときに働きながら半年、毎日2時間の独学で一発合格できたのは、「頭出し語で暗記の器を作ってから中身を埋めていく」やり方が合っていたからでした。建設業経理士1級の一般原則も、まずは7語の器づくりから始めれば、あとは中身が自然と入ってきます。

\試験まで残り約2ヶ月。合格まで伴走します/

独学サポート事務局を公式サイトで見る

以上、建設業7年目のおけいでした!