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今、建設業経理士1級(財務諸表)を独学中で、ちょうど第4週。テキストの引当金のところにさしかかったところなんですが、「引当金は論述で頻出」と聞いて正直、焦りました。だって、計上要件4つを丸暗記して、しかも建設業特有の引当金まで押さえないといけないんですよね…。
私自身も最初は「これ、どこから覚えればいいの…?」と頭を抱えたので、同じように独学中の方の参考になればと思って、今回は引当金の計上要件4つ+建設業でよく出る引当金をまるっと整理してみます。
🔍 先に結論
- 引当金の計上要件は4つ全てを満たしたときだけ計上できる
- 建設業でよく出るのは貸倒・完成工事補償・工事損失・退職給付の4つ
- 工事損失引当金は「工事原価総額 > 工事収益総額」+合理的見積可能で計上
📚 私が使っているテキスト
この記事は、ネットスクール『建設業経理士1級 財務諸表 出題パターンと解き方(パタ解き)』の内容をベースに整理しています。私自身も独学でこの1冊を回しながら、2026年9月13日の試験に向けて準備中です。
引当金とは?企業会計原則注解18の「計上要件4つ」
引当金とは、ざっくり言うと「将来発生しそうな費用や損失を、原因が発生した今の期に前もって計上しておくもの」です。発生主義会計・費用収益対応の原則を守るために必要な考え方ですね。
試験で問われるのは、企業会計原則注解18に定められた計上要件4つ。この4つ全てを満たさないと引当金は計上できません。裏を返せば、1つでも欠けたら計上NG。これが論述問題の定番パターンです。
| 要件 | 内容 |
|---|---|
| ① | 将来の特定の費用又は損失であること |
| ② | 発生が当期以前の事象に起因していること |
| ③ | 発生の可能性が高いこと |
| ④ | 金額を合理的に見積ることができること |

私は「特定・起因・可能性・見積り」と4語で頭出しして覚えました。頭出しさえできれば、あとは肉付けで答案が書けます。引当金の論述は「まず要件4つを書く」がテンプレなので、確実に取りたい論点です。
引当金の分類(評価性引当金と負債性引当金)
引当金は、貸借対照表のどこに載るかで2つに分けられます。ここも問われやすいので押さえておきましょう。
| 分類 | 内容 | 代表例 |
|---|---|---|
| 評価性引当金 | 資産のマイナス(控除)として表示 | 貸倒引当金 |
| 負債性引当金 | 負債の部に表示(債務性の有無で更に区分) | 完成工事補償引当金・工事損失引当金・退職給付引当金 |
さらに負債性引当金は「債務たる引当金」と「債務でない引当金」に分かれます。退職給付引当金や完成工事補償引当金は法的・実質的な支払義務があるので「債務たる引当金」、修繕引当金は法的義務がないので「債務でない引当金」…という区分ですね。

建設業でよく出る引当金の実例4つ
建設業経理士1級で頻出の引当金は、次の4つ。実務でも登場するものばかりです。
| 引当金 | 目的 | 建設業での位置づけ |
|---|---|---|
| 貸倒引当金 | 債権の回収不能見込額 | 完成工事未収入金・受取手形などにかける |
| 完成工事補償引当金 | 引渡し後の瑕疵担保による補修費 | 建設業特有。売上高×過去実績率で見積り |
| 工事損失引当金 | 将来発生確実な工事の赤字 | 建設業特有。論述・計算とも頻出 |
| 退職給付引当金 | 従業員への退職給付債務 | 退職給付債務-年金資産で計上 |
私自身、実務でも「完成工事補償引当金」の計算を担当したことがあります。引渡し後1〜2年以内に発生した補修費の実績を集計して、当期の完成工事高にかける…という地味な作業なんですが、これを試験の論述で聞かれるとちゃんと言葉にするのが意外と難しいんですよね。
実務でやっている作業も、言語化できないと点にならない。これ、独学者が一番つまずくところだと感じています。
貸倒引当金の3区分(一般債権・貸倒懸念債権・破産更生債権等)
貸倒引当金は、債権を3つに区分してそれぞれ違う方法で見積もります。ここも論述・計算の両方で頻出です。
| 債権区分 | 債権の状態 | 見積方法 |
|---|---|---|
| 一般債権 | 経営状態に重大な問題なし | 貸倒実績率法 |
| 貸倒懸念債権 | 経営破綻には至らないが、重大な問題あり | 財務内容評価法 or キャッシュ・フロー見積法 |
| 破産更生債権等 | 経営破綻・実質破綻状態 | 財務内容評価法(担保・保証の処分見込額を控除した残額の全額) |

破産更生債権等は「担保・保証で回収できる分を除いた残額の全額」を引当てるのがポイント。「全額」というキーワードを外すと減点されやすいので要注意です。
【頻出】工事損失引当金の計上要件と考え方
建設業経理士1級で毎回のように出るのが、この工事損失引当金。計上要件を正確に押さえておきましょう。
【計上要件】
工事契約について、工事原価総額等が工事収益総額を超過する可能性が高く、かつ、その金額を合理的に見積ることができる場合に、その超過すると見込まれる額(損失見込額)から、すでに計上された損失額を控除した残額を引当計上する。
要は「この工事、このままだと赤字が確実。しかも赤字額の見積りができる」という状況になったら、まだ発生していない将来の赤字も先に費用として計上しなさい、というルールですね。
これは工事進行基準・工事完成基準どちらでも適用されます。進行基準の場合は、当期までに計上済みの損失額を控除するのがポイント。

まさにその通り。予想される損失は早めに計上する=保守主義の考え方です。論述でこの背景まで書けると加点されやすいと聞きました。
私自身、積算を担当していると「これ、実行予算オーバーしそう…」という現場をリアルタイムで見ることがあります。その現場が決算をまたぐと、経理側で工事損失引当金の計上判断が必要になる。試験の話が実務とつながった瞬間、記憶の定着が一気に進みました。
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まとめ:試験対策のポイント3つ
最後に、引当金の学習ポイントを3つに整理しておきます。
①「計上要件4つ」は丸暗記→頭出し4語で覚える
「特定・起因・可能性・見積り」の4語で頭出しして、論述の書き出しをテンプレ化。1つでも欠けたら計上NG、というルールも一緒に。
②建設業特有の2つ(工事損失・完成工事補償)は要件と計算式をセットで
特に工事損失引当金は「工事原価総額 > 工事収益総額」+「合理的見積可能」がキーワード。損失見込額から計上済み損失を控除する部分まで書けると完璧です。
③貸倒引当金は3区分と見積方法をセットで
特に破産更生債権等の「担保・保証の処分見込額を控除した残額の全額」という表現は、そのまま答案に書ける形で覚えておきましょう。
私も第4週の今、まさに引当金と格闘中です。1級建築施工管理技士の一次を半年独学で突破できたのは、「範囲を絞って、頭出しの言葉で覚える」というやり方が合っていたから。建設業経理士1級もこの作戦で9/13まで走り切ります。
一緒に頑張りましょう!
以上、建設業7年目のおけいでした!


