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🔍 先に結論
- 弥生会計 Nextは、建設業でも日々の記帳と決算書づくりに使える
- ただし工事別の管理には対応していない(公式FAQ)。工事ごとの原価は、工事台帳や原価管理ソフトで持つ
- 部門で分けたいならベーシック以上、電話で相談したいならベーシックプラス
- 無料体験は最大2か月・終了後に自動で課金されない。体験中に、自社の口座がつながるかと税理士との共有を確かめる
この記事は、弥生株式会社の公式サイトで2026年10月1日に確認した内容をもとに書いています。私の会社で使っているのは、パソコンに入れて使うデスクトップ版の弥生会計で、この記事で紹介する弥生会計 Nextは使っていません。なお、Nextより前からあるクラウド版の「弥生会計 オンライン」は2025年4月7日に新規の契約受付を終えています(契約中の会社は引き続き使えます)。料金や体験の条件は変わることがあるので、申し込む前に公式サイトでも確かめてください。
弥生会計 Nextとは|基本情報
弥生会計 Nextは、弥生株式会社の法人向けクラウド会計ソフトです。インターネットにつながっていれば、会社でも自宅でも同じデータを使えます。
弥生には、パソコンにインストールして使う「弥生会計」(デスクトップ版)もあります。この記事で扱うのは、ブラウザで使うクラウド版のNextです。
| 対象 | 法人(個人事業主向けには別の製品があります) |
|---|---|
| 使う場所 | パソコンのブラウザ(Macでも使える) |
| スマホ・タブレット | 使えない(レシートの写真をスマホから「弥生証憑 Next」に上げることはできる) |
| プラン | エントリー/ベーシック/ベーシックプラスの3つ |
| 無料体験 | 最大2か月。終了後に自動で課金されない。体験中は決算書の作成・出力ができない |
| 工事別の管理 | 対応していない(公式FAQでは「運用工夫が必要」) |
出典:弥生会計 Next 公式サイト・料金ページ(2026年10月1日確認)
建設業で使うときに知っておきたい3つのこと
① 工事別の管理には対応していない
いちばん大事なのはここです。公式のよくある質問では、建設業でも日々の会計や決算書づくりに使えるとしたうえで、「工事別の管理などには対応していない」とはっきり書かれています。
部門管理(ベーシック以上)はありますが、公式はプロジェクト別の採算管理にも対応していないとしています。「この工事はいくら儲かったか」を会計ソフトだけで追うのは難しい、と考えておきましょう。
そこで、役割を分けます。仕訳と決算書は会計ソフト、工事ごとの原価は工事台帳や原価管理ソフトです。工事台帳はExcelでも始められます。

② スマホやタブレットでは使えない
現場や移動中にスマホで帳簿を見たい人は注意です。弥生会計 Nextはスマートフォンやタブレットでは使えません。
スマホでできるのは、レシートを撮って「弥生証憑 Next」に上げるところまでです。仕訳としての登録は、パソコンから行います。経費の申請・承認には「弥生経費 Next」のスマホアプリがあります。
③ 建設業の科目は、税理士と決めてから入力する
建設業には、完成工事高・未成工事支出金・工事未払金など、一般の会社とは違う科目があります。どの科目をどう使うかは、使い始める前に顧問税理士と決めておくのが安全です。
特に未成工事支出金は、工事が終わったときの振替を忘れると残高が合わなくなります。会計ソフトを変えても、この振替は自分で管理する必要があります。
建設業の経理で使える主な機能
工事別の管理は苦手でも、毎日の記帳を減らす機能はそろっています。公式サイトで確かめられたものだけを挙げます。
- 銀行とつなぐ:2,500以上の金融機関とつながり、入出金の明細を自動で取り込める
- 決算書の作成:入力したデータから決算書を自動で作る(無料体験中は作成・出力できない)
- インボイス:インボイスの仕訳入力、少額特例、消費税関連レポートの集計に対応
- 電子帳簿保存法:対応
- 税理士との共有:共有の権限を付ければ、税理士と同じ画面を見ながらチェックや修正依頼ができる。会計事務所でよく使われる「達人シリーズ」へのデータ書き出しにも対応
- 部門管理:ベーシックプラン以上

私の会社の分け方|会計ソフト+原価ソフト
私の会社では、会計は弥生、工事ごとの原価は「建設原価ビルダー5」で管理しています。1つのソフトで全部をやろうとせず、役割を分けている形です。
以前はどんぶり勘定で、赤字に気づくのはいつも工事が終わってからでした。今は月次の資料を作り、工事の途中で赤字に気づけるようになっています。会計ソフトで月次の数字をすぐ出せるようにしてから、社長への報告もしやすくなりました。
ソフトを分けるときの注意点は、2つの数字がずれることです。私は毎月、弥生と原価ビルダーの数字を見比べています。税理士に資料を渡す前には必ず照合します。

弥生会計 Nextが向いている会社・向いていない会社
向いている会社
- 法人で、銀行明細の手入力を減らしたい
- 工事ごとの原価は、工事台帳や原価管理ソフトで別に持つつもりがある
- 顧問税理士に、同じ画面でデータを見てもらいたい
- 会社でも自宅でも、パソコンから同じデータを使いたい
向いていない会社
- 工事別の原価管理まで、会計ソフト1本で済ませたい
- スマホやタブレットだけで帳簿をつけたい
- 個人事業主・一人親方(Nextは法人向け。個人向けの製品を選ぶ)
迷ったときは、顧問税理士がどのソフトに慣れているかも聞いてみてください。データのやり取りが楽になるかどうかは、毎月の手間に直結します。
3つのプランと料金の選び方
料金は、1年分をまとめて払う年契約のほうが安くなります。金額はいずれも税抜です。
| プラン | 年契約 | 月契約 | 主な違い |
|---|---|---|---|
| エントリー | 34,800円/年 | 3,480円/月 | 帳簿・決算書の作成、見積書〜領収書の作成、証憑管理 |
| ベーシック | 50,400円/年 | 5,040円/月 | エントリーの内容+部門管理・経費精算、メール・チャットでの有人サポート |
| ベーシックプラス | 84,000円/年 | 8,400円/月 | ベーシックの内容+電話サポート・仕訳相談 |
出典:弥生会計 Next 料金プランページ(2026年10月1日確認・税抜)。ユーザーの追加など細かい条件は公式サイトで確認してください。
選び方の目安は2つです。部門で数字を分けたいならベーシック以上。仕訳に自信がなく、電話で聞ける安心がほしいならベーシックプラスです。

無料体験で確かめたい4つのこと
無料体験は最大2か月で、終わっても自動で請求されることはありません。ただし、体験中は決算書の作成・出力と、電話サポート・仕訳相談が使えません。次の4つを見ておくと、契約してから困りにくくなります。
- 自社の銀行口座がつながるか:明細が取り込めるか、取り込んだ明細から仕訳にする手間はどのくらいか
- 建設業の科目を入れたときの使い勝手:完成工事高・未成工事支出金・工事未払金を、税理士と決めた形で入力できるか
- 工事台帳とのつなぎ方:会計ソフトの数字と工事台帳の数字を、月に1回どう照らし合わせるか
- 税理士との共有:顧問税理士がNextの共有で見てくれるか、達人シリーズへの書き出しで足りるか
今デスクトップ版の弥生会計や「弥生会計 オンライン」を使っている会社は、弥生インポート形式でデータを移せます。
よくある質問
Q. 複数の現場(工事)を分けて管理できますか?
A. 公式では、工事別の管理には対応していないとしています。部門管理(ベーシック以上)はありますが、工事ごとの原価は工事台帳や原価管理ソフトで持つのがおすすめです。
Q. スマホでも使えますか?
A. 使えません。パソコンのブラウザで使います。レシートはスマホで撮って「弥生証憑 Next」に上げ、パソコンで登録します。
Q. Macでも使えますか?
A. 使えます。
Q. 一人親方でも使えますか?
A. 弥生会計 Nextは法人向けです。個人事業主の方は、個人向けの製品を選んでください。
Q. 法人税の申告書もNextで作れますか?
A. 公式の案内では、税理士に共有の権限を付けて一緒に確認するか、「達人シリーズ」へデータを書き出す形です。申告の進め方は顧問税理士と相談してください。
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まとめ|会計ソフトと工事台帳をセットで選ぶ
- 弥生会計 Nextは、建設業でも日々の記帳と決算書づくりに使える
- 工事別の管理には対応していないので、工事ごとの原価は工事台帳や原価管理ソフトで持つ
- スマホ・タブレットでは使えない。パソコンのブラウザで使う
- 部門ならベーシック以上、電話相談ならベーシックプラス
試すなら、決算の前より、月の締めが終わった直後がおすすめです。前の月の取引を実際に入れてみると、自社に合うかどうかが見えてきます。
以上、建設業7年目のおけいでした!


