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🔍 先に結論
- 社債は「会社が投資家からお金を借りるための証券」で、株式とは違って返済義務があります
- 発行方法は3パターン(平価・割引・打歩)あり、実務では割引発行がいちばん多いです
- 発行差金は「償却原価法」で決算ごとに社債の帳簿価額に加減していきます
- 試験では「社債利息の金額」と「社債の期末残高」の2つが問われやすいです
📚 私が使っているテキスト
この記事は、ネットスクール『建設業経理士1級 出題パターンと解き方 財務諸表』の内容をベースに整理しています。私も同じテキストで独学中で、社債の章はp.__〜__に掲載されています。
🎥 動画講義でも学べます(簿記の教室メイプル)
わたしが独学で活用している「簿記の教室メイプル」の該当講義です。建設業経理士1級 財務諸表 第60回 社債で社債の発行差金と利息計算の基本が学べます。この記事と合わせて視聴すると理解が深まります。
社債とは?株式との違いをかんたんに整理

社債とは、会社が投資家からお金を借りるために発行する証券のことです。会社にとっては「借金」なので、満期がきたら額面どおりに返す義務があります。
株式と社債の違いは「返すか、返さないか」
株式は「会社のオーナーになる権利」を売るもので、返済義務はありません。一方の社債は借金なので、期日に元本を返し、途中で利息も払います。貸借対照表でも、株式は純資産、社債は固定負債(1年以内なら流動負債)に入ります。
もう1つの違いは、権利の順位です。会社が倒産したとき、社債権者は株主より先にお金を返してもらえます。投資家から見ると、社債のほうがリスクは低い、というわけですね。
社債発行の3パターン(平価発行・割引発行・打歩発行)

社債は「額面金額」と「発行価額」の関係で3つに分かれます。ここは試験でも必ず出るので、名前と条件をセットで覚えたいところです。
3パターンの違いを一覧で
平価発行(へいかはっこう)は、額面100円をそのまま100円で発行するパターンです。割引発行は額面100円を98円のように安く発行し、打歩発行(だぶはっこう)は逆に102円のように高く発行します。
実務でよく見るのは割引発行です。額面より安く売る代わりに、満期には額面どおり返すので、投資家にとっては差額が「もう1つの利息」になります。この差額を「発行差金」と呼びます。
発行差金の会計処理|償却原価法とは

発行差金は、発行時に一度に費用にはしません。満期までの期間で少しずつ「社債利息」に振り替えていきます。この方法を償却原価法(しょうきゃくげんかほう)といいます。
定額法での償却イメージ
1級で出るのは、多くの場合「定額法」です。発行差金の総額を、償還までの月数で割って毎期均等に配分します。たとえば額面1,000万円を980万円で発行、期間5年なら、差額20万円を5年で割って毎期4万円ずつ社債利息に加える形です。
この処理をすると、社債の帳簿価額は毎期少しずつ増えていき、満期のときにちょうど額面と一致します。決算のたびに「社債」勘定が育っていくイメージですね。

社債利息の計算と仕訳例

社債利息には2種類あります。1つはクーポン利息(現金で払う分)、もう1つは償却原価法で追加される分です。試験では、両方を合計して「社債利息」として答える場面が多いです。
具体例で仕訳を確認
額面1,000万円を980万円で発行、年利2%、期間5年、定額法で処理するとします。1年目のクーポン利息は1,000万円×2%=20万円です。償却額は(1,000万円-980万円)÷5年=4万円になります。
1年目の仕訳は、借方に社債利息24万円、貸方に現金預金20万円と社債4万円です。社債側が4万円増えて、帳簿価額は984万円になります。この動きを5年間続けると、満期に1,000万円ちょうどに戻ります。

社債償還時の会計処理(満期償還・買入償還)

社債を返すことを「償還(しょうかん)」といいます。返し方は大きく2つ、満期償還と買入償還です。
満期償還は「額面どおり返す」だけ
満期償還は、期日にきて額面金額を返すシンプルな処理です。仕訳は借方に社債、貸方に現金預金で、金額はどちらも額面です。前の年までの償却原価法で、社債の帳簿価額はすでに額面と一致しているので、損益は出ません。
買入償還は「損益」が出るので要注意
買入償還は、満期前に市場から自社の社債を買い戻す方法です。このとき、買入価額と帳簿価額の差が「社債償還損」または「社債償還益」になります。試験では、まず期首から償還日までの月数分を追加で償却してから、帳簿価額と買入価額の差を出す流れが定番です。
試験対策のポイント3つ
最後に、私が第4週まで進めてきて「ここは押さえたい」と感じたポイントを3つに絞ります。
1つ目は、発行差金の総額を期間で割る「定額法」の計算に慣れることです。月割りが絡む問題も多いので、年ではなく月で計算する練習をしておくと安心です。
2つ目は、社債利息=クーポン+償却額という式を反射的に書けるようにしておくことです。試験では両方を合計した金額で答えさせる問題が主流です。
3つ目は、買入償還のときに「まず償却→次に差額計算」の順番を守ることです。私は最初この順番を逆にして、帳簿価額を間違えました。順番を口に出しながら解くと、ミスが減ります。
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まとめ|社債は「発行差金の育て方」がわかれば怖くない
社債の論点は、発行差金を償却原価法で少しずつ育てていく、という1本の流れでつながっています。この流れさえつかめれば、仕訳も償還時の処理も同じ考え方で解けます。
私も最初は「借入金と何が違うの?」で止まりましたが、額面と発行価額の差を毎期少しずつ埋めていく、と絵で描いたら急にわかりました。次の学習にお役に立てばうれしいです。



