【建設業経理士1級】有価証券の4分類と評価方法を表で整理

建設業経理士
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おけい
おけい
こんにちは、建設業7年目で経理と積算を兼任しているおけいです。

2026年9月13日の建設業経理士1級(財務諸表・財務分析)に向けて独学しました。その中でも混乱しやすいのが「有価証券の4分類」です。

売買目的は時価、満期保有は償却原価法、子会社株式は原価法、その他有価証券は時価だけど評価差額は純資産…と、頭のなかがぐるぐるしませんか?

この記事では、パタ解きで学んだ内容を1枚の表に整理しました。私と同じように独学で戦っている方の助けになれば嬉しいです。

🔍 先に結論

  • 有価証券は売買目的・満期保有目的・子会社/関連会社・その他の4分類
  • 評価方法は時価/償却原価法/取得原価。BS表示も分類ごとに違う
  • その他有価証券の評価差額は純資産の部(税効果考慮)で処理する

📚 私が使ったテキスト

この記事は、ネットスクール『建設業経理士1級 財務諸表 出題パターンと解き方(パタ解き)』の内容をベースに整理しています。私自身もこのシリーズ(使ったのは2025年版。下のリンクは最新の版です)を独学で回して、2026年9月13日の試験を受験しました。

🎥 動画講義でも学べます(簿記の教室メイプル)

わたしが独学で活用していた「簿記の教室メイプル」の該当講義です。建設業経理士1級 第17回 有価証券の分類・表示場所で有価証券の4分類と表示場所が学べます。この記事と合わせて視聴すると理解が深まります。

有価証券とは? 4つに分類する理由(保有目的別)

有価証券というと株式や国債・社債をイメージしますが、建設業経理士1級の財務諸表では「何のために持っているか」で会計処理が変わります。これが金融商品会計基準の一番のポイントです。

なぜ分類するのかというと、保有目的が違えば「時価が上下することの意味」が違うからです。明日にでも売って利益を狙う株式(売買目的)なら、時価の上下がそのまま損益になります。でも、満期まで持つと決めている社債は、途中の時価が上下してもキャッシュフローには関係ありません。

おけい
おけい
「保有目的別に分けて考える」——これが金融商品会計基準の大原則だよ。まずここを腹落ちさせよう!

【4分類の一覧表】評価方法とBS表示を一気に整理

まずは全体像です。これを覚えれば、有価証券の問題の半分は解けます。

分類保有目的BS表示評価方法評価差額の処理
売買目的有価証券時価変動で利益を得る流動資産(有価証券)時価損益計算書(有価証券評価損益)
満期保有目的の債券満期まで所有固定資産(投資有価証券)※1年以内満期は流動償却原価法損益計算書(有価証券利息)
子会社株式・関連会社株式支配・影響力の行使固定資産(関係会社株式)取得原価なし
その他有価証券上記以外(政策保有・持ち合い等)固定資産(投資有価証券)※1年以内満期の債券は流動時価(市場価格のない株式等は取得原価)純資産の部(その他有価証券評価差額金)※税効果考慮

この表を眺めると、「時価評価するのは売買目的とその他有価証券だけ」ということが見えてきます。ただし、評価差額の行き先が真逆(PLと純資産)なので、そこが引っかけポイントです。

私はノートはあまり使わず、この表の中身をアプリでくり返し覚えていました。以前、1級建築施工管理技術検定の一次検定にほぼ独学(毎日2時間・半年)で1発合格したときも、「くり返し覚える」やり方が合っていました。

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【売買目的とその他有価証券】時価評価だが評価差額の処理が違う

ここが一番の山場です。どちらも時価評価なのに、評価差額の行き先が違う——この理屈を押さえましょう。

売買目的有価証券:評価差額はPLへ

売買目的は「明日にでも売って利益を確定させる」ためのものなので、時価の変動=実質的な儲け・損とみなします。だから「有価証券評価損益」としてPLに直接計上します。

その他有価証券:評価差額は純資産の部へ

その他有価証券は「取引先との持ち合い株」のように、すぐ売るつもりはないけれど政策的に保有しているものです。時価は反映させたいけれど、売る予定がない以上、まだ実現していない損益をPLに載せるのは不適切——という考え方から、純資産の部に「その他有価証券評価差額金」として直接計上します(原則の全部純資産直入法の場合)。

  • 全部純資産直入法:評価益も評価損もすべて純資産へ(原則)
  • 部分純資産直入法:評価益は純資産へ、評価損はPLへ(保守主義の考え方)

【満期保有目的】償却原価法の考え方と計算例

満期まで保有すると決めた債券は、途中の時価変動を反映しません。ただし、額面と取得価額が違う場合は、その差額を満期までの期間で少しずつ調整する必要があります。これが償却原価法です。

【例題】額面100円の社債を95円で取得。満期は5年後。定額法で処理する。
差額:100 − 95 = 5円 → 1年あたり:5円 ÷ 5年 = 1円ずつ加算

時点帳簿価額加算額(有価証券利息)
取得時95—
1年後96+1
5年後(満期)100+1

加算額は「有価証券利息」としてPLに計上します。評価損益ではなく利息扱いなのがポイントです。

【子会社株式・関連会社株式】原価法のまま・減損に注意

子会社株式・関連会社株式は、支配や影響力の行使が目的なので、日々の時価変動は重視しません。だから取得原価のまま据え置きます(原価法)。

ただし、いくら原価法・償却原価法でも、時価が大幅に下がって回復の見込みがない場合はさすがに放置できません。ここで登場するのが強制評価減(減損)です(市場価格のない株式は、時価ではなく、発行会社の財政状態の悪化で実質価額が著しく下がったときに減損します)。

💡 強制評価減の判断基準
時価のある有価証券で、時価が取得原価に比べて50%程度以上下落し、回復する見込みがあると認められない場合
→ 帳簿価額を時価まで切り下げ、差額は評価損としてPL計上

せきさんくん
せきさんくん
「時価が取得原価の半分程度以下+回復の見込みなし=強制評価減」——数字と条件をセットで覚えるといいっすよ! 過去問でもよく出ます。

まとめ:試験対策のポイント3つ

  • 4分類の表を丸暗記:分類・BS表示・評価方法・評価差額の処理を4×4のマスで書けるようにする
  • 売買目的とその他の違いを言語化:どちらも時価評価だが「PL vs 純資産」の違いを説明できるように
  • 償却原価法の計算と50%ルール:定額法の1問と、強制評価減の判断基準は必ず出題されると思って準備

以上、建設業7年目のおけいでした!