はじめに|内容以前に「表現」で落とされているケースは多い
施工管理技士の二次試験(実地試験・経験記述)では、「経験が足りない」よりも、表現の選び方によって評価を落としているケースが非常に多く見られます。
特に経理・総務・事務職の方は、実務経験は十分にあるにもかかわらず、
- 事務処理に見える
- 主体性が感じられない
- 管理に関与していない印象を与える
といった理由で減点されがちです。
この記事では、経理・総務の方が無意識に使ってしまいがちなNG表現をカテゴリ別に整理し、どう書き換えれば評価されるかまで具体的に解説します。
減点されやすい表現の共通点
NG表現には共通する特徴があります。
- 主語が曖昧、または自分以外になっている
- 判断・調整・是正が書かれていない
- 「言われたからやった」印象が強い
経験記述では、管理に主体的に関与しているかが最重要ポイントです。
NG①「補助的に」「サポートとして」
NG例
- 現場監督の補助として業務を行った
- サポート的な立場で関与した
なぜ減点されるか
施工管理技士試験では、補助・サポートという表現は管理していないと判断されやすくなります。
OK表現
- 担当者として原価管理業務を行った
- 自身の立場で工事原価の管理を行った
立場が事務職でも、「管理を行った」と言い切ることが重要です。
NG②「指示を受けて」「言われたので」
NG例
- 上司の指示を受けて請求書を確認した
- 現場から言われたため対応した
なぜ減点されるか
主体性がなく、判断していない印象を与えます。
OK表現
- 実行予算と照合し、差異を確認した
- 問題が生じる可能性があったため対応した
自分の判断で動いた流れに書き換えます。
NG③「確認した」「チェックした」だけで終わる
NG例
- 請求内容を確認した
- 書類をチェックした
なぜ減点されるか
確認だけでは管理行為として弱く、事務処理と判断されます。
OK表現
- 実行予算と照合し、数量・単価の差異を把握した
- 不整合を確認し、是正を行った
確認+対応がセットです。
NG④「問題はなかった」「特に支障はなかった」
NG例
- 特に問題は発生しなかった
- 支障なく完了した
なぜ減点されるか
課題がない=管理していない、と受け取られやすくなります。
OK表現
- 問題が発生する前に対応した
- 支障が出る恐れがあったため事前に調整した
未然防止の視点を入れます。
NG⑤「現場監督が〇〇した」
NG例
- 現場監督が工程調整を行った
- 監督が是正した
なぜ減点されるか
主語が自分でない場合、評価対象外になります。
OK表現
- 現場担当者と協議し、調整を行った
- 情報共有を行い、是正につなげた
自分の関与点を必ず入れます。
NG⑥「勉強になった」「良い経験だった」
NG例
- 大変勉強になった
- 貴重な経験だった
なぜ減点されるか
感想文と判断され、評価対象になりません。
OK表現
- 管理方法を見直すきっかけとなった
- 次回工事に活かせる管理手法を整理した
感情ではなく行動と結果を書きます。
NG⑦ 専門用語を使わなさすぎる
NG例
- お金の管理を行った
- 工期を調整した
なぜ減点されるか
施工管理としての理解が浅く見えます。
OK表現
- 実行予算に基づき原価管理を行った
- 工程表を基に工程調整を行った
一次試験で学んだ用語を自然に入れます。
NG⑧ 話を盛りすぎる・現場監督になりきる
NG例
- 作業員に直接指示した
- 現場を巡回し指導した
なぜ減点されるか
経理・総務の立場と矛盾すると、虚偽を疑われます。
OK表現
- 現場担当者を通じて是正を行った
- 情報共有により改善を図った
無理に現場業務を書く必要はありません。
減点を防ぐための最終チェックリスト
- 主語はすべて「私」になっているか
- 確認だけで終わっていないか
- 判断・調整・是正が入っているか
- 感想文になっていないか
まとめ|NG表現を避けるだけで評価は安定する
施工管理技士二次試験では、特別な経験よりも表現の正確さが合否を分けます。
経理・総務の経験は十分に評価対象になりますが、NG表現を使うと一気に点を落とします。
本記事のNG集をチェックし、
- 管理しているか
- 主体的か
- 現場と連携しているか
この3点が伝わる文章に修正してください。
それだけで、経験記述の完成度は大きく上がります。

