施工管理技士二次試験の経験記述では、「内容が間違っているわけではないのに点が取れない」というケースが非常に多く見られます。その原因の多くは言い回し(表現)による減点です。
特に、経理・総務・工事補佐など、現場の最前線ではない立場で関わってきた人ほど、無意識の表現ミスで評価を落としやすい傾向があります。
本記事では、施工管理技士二次試験の採点観点を踏まえ、減点されやすい言い回しをパターン別に整理し、なぜNGなのか、どう直せば評価されるのかを具体的に解説します。
なぜ「言い回し」で減点されるのか
二次試験の経験記述は作文試験ではありません。採点者は以下の点を短時間で確認しています。
- 技術者としての判断・行動が読み取れるか
- 管理項目(工程・品質・安全・原価など)が明確か
- 主体性・再現性があるか
そのため、
- 抽象的
- 感想文的
- 主語や行動が不明確
な文章は、内容以前に評価対象から外れやすいのです。
減点されやすい言い回し①「〜するようにした」
NG例
工程が遅れないようにするようにした。
なぜ減点されるか
- 実際に何をしたのかが不明
- 管理行為が具体化されていない
改善例
工程表を再作成し、作業間の重複工程を見直すことで、遅延リスクを事前に解消した。
ポイント: 「ようにした」はほぼすべて具体行動に置き換え可能です。
減点されやすい言い回し②「気を付けた・注意した」
NG例
作業員に安全に注意するよう指示した。
なぜ減点されるか
- 注意喚起=管理とは評価されにくい
- 指示内容が曖昧
改善例
朝礼時に危険ポイントを図示し、保護具未着用者が出ないよう点検を実施した。
減点されやすい言い回し③「問題が起きたが対応した」
NG例
トラブルが発生したが、速やかに対応した。
なぜ減点されるか
- トラブル内容が不明
- 判断力・管理能力が見えない
改善例
資材納入遅延が発生したため、代替資材の選定と工程組み替えを行い、全体工期への影響を回避した。
減点されやすい言い回し④「〜と思った・〜と感じた」
NG例
原価意識が重要だと感じた。
なぜ減点されるか
- 感想文扱いになる
- 技術者の行動評価につながらない
改善例
実行予算と実績を週次で比較し、差異が出た項目について是正案を検討・実施した。
減点されやすい言い回し⑤「上司・職長の指示で」
NG例
上司の指示に従って工程管理を行った。
なぜ減点されるか
- 主体性が評価されない
- 補助的立場と判断されやすい
改善例
上司と工程進捗を共有しつつ、私は日々の出来高確認と調整案の作成を担当した。
経理・総務が特に注意すべき言い回し
NGになりやすい表現
- 書類作成のみを強調
- 数字をまとめただけの表現
- 現場との関わりが見えない文章
評価される方向性
- 数字を使った管理
- 現場判断への関与
- 改善につながる行動
言い回し改善のチェックリスト
- 「何を」「いつ」「どのように」行ったか
- 管理項目が明確か
- 自分の判断・工夫が書かれているか
1文ずつ、この3点で確認すると減点リスクを大きく下げられます。
まとめ|内容よりも「書き方」で落ちないために
施工管理技士二次試験では、
- やったことを書く
- 管理した事実を書く
- 再現できる行動を書く
これが何より重要です。
言い回しを変えるだけで、同じ経験でも評価は大きく変わります。
次の記事では、NG→OKの言い換えをそのまま使える記入例テンプレを紹介しています。必ずあわせて確認してください。

