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今回の記事でわかること
- 建築学等の全体像と出題範囲
- 4つの主要分野(環境工学・一般構造・構造力学・建築材料)
- 初受験でよくある不安とその解消法
- 合格に直結する学習の3原則
1級・2級いずれを受験する場合でも、多くの人が最初につまずくのが「建築学等」です。
- 範囲が広そうで不安
- 計算問題が難しそう
- どこから勉強すればいいのか分からない
この記事では、建築施工管理技士 一次試験における「建築学等」の全体像を整理し、初めて受験する方でも迷わない学習ルートを解説します。

🔍 先に結論
- 建築学等の中心は環境工学・一般構造・構造力学・建築材料の4分野
- 全部やろうとせず頻出分野から手をつける
- 文系・現場未経験でも選択問題で解く分野を選ぶ戦略で十分戦える
建築施工管理技士 一次試験とは
まず前提として、一次試験(第一次検定)は、マークシート式の試験です(2020年度までの「学科試験」にあたります。1級は知識に加えて応用能力の問題もあります)。
出題分野は大きく次の5つに分かれます。
- 建築学等
- 躯体施工
- 仕上げ施工
- 施工管理法
- 法規
その中でも「建築学等」は基礎分野に位置づけられ、構造・環境・材料などの土台となる知識が問われます。
建築学等の出題範囲
建築学等の中心は、次の4分野です(このほか設備や契約などの問題も出ます)。
- 環境工学
- 一般構造
- 構造力学
- 建築材料
それぞれの特徴を見ていきます。

① 環境工学
出題頻度が高く、得点源にもなりやすい分野です。
主なテーマ:
- 日射・日影
- 熱貫流率
- 換気量
- 結露
- 採光
初心者が不安になるポイント
「計算問題が多いのでは?」と心配されますが、実際は毎年似たパターンの問題が繰り返し出題されます。
覚えるべき公式は限られており、過去問を繰り返せば対応可能です。
② 一般構造
RC造・S造・SRC造の特徴や構造形式が問われます。
- 鉄筋コンクリートの特徴
- 鉄骨構造の接合方法
- 基礎の種類
ここは暗記だけでなく、「なぜそうなるのか」を理解すると安定します。
たとえば「鉄筋=引張・コンクリート=圧縮」のように、それぞれの素材が何を担当しているかを押さえると、配筋の問題も理解しやすくなります。鉄骨接合では「高力ボルト摩擦接合」と「溶接接合」の使い分けが頻出で、基礎は「直接基礎は固い地盤(支持層)が浅いとき/杭基礎は支持層が深いとき」と整理して覚えると、関連問題をまとめて取れるようになります。
③ 構造力学
受験生が最も苦手意識を持つ分野です。
しかし実際は、
- 単純梁
- 曲げモーメント
- 応力度計算
など、出題パターンはかなり限定的です。
難問ばかりが出るわけではなく、基礎レベルを確実に取れるかどうかが重要です。
典型的な出題は「単純梁に集中荷重がかかったときの反力・曲げモーメントの最大値」「片持ち梁の先端たわみ」など、教科書の例題レベルです。使う公式は限られているので、それを丸暗記して過去問で当てはめる練習を繰り返せば、文系出身でも基本問題は安定して取れるようになります。「式の意味」より「式に数字を入れる手順」を体に染み込ませるのがコツです。
④ 建築材料
数字と性質を覚える分野。
- コンクリートの強度
- 鉄筋の種類
- 木材の含水率
暗記色が強いですが、出題が安定しているため得点源になります。
具体的には、コンクリートなら「圧縮強度・スランプ・水セメント比」、鉄筋なら「SD295・SD345・SD390の使い分け」、木材なら「含水率」など、数字とセットで丸暗記すれば即得点に直結します。建材ごとに一覧表を作って、過去問で出てきた数字を書き足していくだけでも、本番で得点につながります。
建築学等は何問出るのか?
1級の場合、2025年度は環境・構造・材料などの問題が15問出て、そのうち12問を解く形でした(6問は全問解答、残り9問から6問を選択。このほか設備・契約などの5問は全問解答)。
合格基準は全体で6割以上(1級は施工管理法の応用能力問題でも6割以上)。
つまり、「建築学等で満点を取る必要はない」ということです。
目標は 7割程度の安定得点 です。
経理・事務職でも半年で一次合格できた話
少しだけ筆者の体験談を入れさせてください。私は建設会社の経理・積算兼任で、現場経験はゼロでした。周りからは「現場を知らない事務には無理」と言われていましたが、毎日2時間×半年、ほぼ独学(講習会に参加したのは試験直前の4回だけ)で1級建築施工管理技士の一次試験に一発合格しました。
そのときに効いたのが、本記事でも紹介している「過去問5年分を3周する」ことです。分野の順番も、いきなり構造力学から始めると挫折しやすいので、点を取りやすい分野から固めるのがおすすめです。順序を守ることが、文系・非建築出身者の最大の武器になります。
初受験者が感じる3つの不安


不安① 範囲が広すぎる
→ 実際は「頻出論点が固定化」しています。
過去7年分を見れば、出題テーマはかなり絞られています。
不安② 計算が苦手
→ 難問はほぼ出ません。
解法パターンを覚えることが重要です。
不安③ 文系だから無理かも

→ 施工管理試験は研究者試験ではありません。
実務に必要な基礎レベルの理解が問われます。
建築学等の正しい勉強順
① 環境工学
② 一般構造
③ 建築材料
④ 構造力学
この順がおすすめです。
理由は、
- 計算が比較的やさしい
- 暗記系で点が取りやすい
- 最後に苦手分野を集中対策できる
効率的な学習方法


① テキストは「読むだけ」にしない
インプットだけでは定着しません。
② すぐ過去問に入る
理解→演習→復習
この循環が重要です。
③ 間違えた問題を資産にする
「なぜ間違えたのか」を分析することで、次は取れる問題になります。
具体的には、間違えた問題を「問題文/自分の解答/正解/間違えた理由」の4項目で、スマホのメモアプリやノートに残しておく方法があります。1週間ごとに見返して、同じパターンで間違えていないか確かめると、苦手分野をつぶしやすくなります。記録を残さない場合も、間違えた問題を解き直すときに「なぜ間違えたか」を確かめるだけで、次は取れる問題に変わっていきます。
建築学等で60%を確実に取る戦略
- 頻出テーマを優先
- 計算はテンプレ暗記
- 材料は数字整理
- 力学は基礎だけ確実に
満点狙いではなく、「落とさない戦略」が重要です。
よくある質問
Q. 建築学等は後回しでもいい?
おすすめしません。
基礎分野なので、早めに触れておくと他分野理解も深まります。
Q. 計算問題は捨ててもいい?
完全に捨てるのは危険です。
基本問題は必ず取れるようにします。
まとめ
建築学等は、
- 範囲は広いが出題は安定
- 難問より基礎重視
- パターン学習が有効
初受験でも正しい順序で学べば十分対応可能です。
不安の正体は「全体像が見えないこと」です。
この記事を土台に、次は各分野の詳細解説へ進んでください。

この記事のまとめ
- 建築学等の中心は4分野(環境/一般構造/力学/材料)
- 環境工学と建築材料は得点源にしやすい
- 文系・非建築出身でも正しい順序で学べば戦える
- 学習の3原則:読むだけにしない/すぐ過去問/間違えた問題を見直す
以上、建設業7年目のおけいでした!


